ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

本当のアレルギー食

食物アレルギーのためのお食事

じゃあ、ラムアンドライスにすればいいのかしら、、

って思われる方、

うーん、

今まで食べていた異種タンパクという意味では、いいのかもしれませんが、
たとえば炭水化物の小麦やライス、ポテトにもタンパク質があって、これがアレルギーの原因になることもあります。(人間でもソバアレルギーとかありますよね)


じゃあ、低分子に加水分解したアミノ酸のお食事にしたから、大丈夫って思われる方

でも、

食物アレルギーの原因は
1型アレルギーと
Ⅳ型アレルギーがあって

IGEの1型アレルギーよりも、リンパ球のⅣ型アレルギーのほうが、アレルギーの皮膚の70%といわれています。

で、このリンパ球は、非常に小さいアミノ酸にも反応してしまうので、アミノ酸を加水分解したフードや低分子のフードは、そこまでアミノ酸を小さくできていないのです。

しかも、ポテトや大豆が含まれているフードなので、
ポテトや大豆にアレルギーがあるイヌには、必ずしも有効ではないのです。


そこで、

これは、ロイヤルカナンさんのセミナーでのハナシですが、

Ⅳ型アレルギーまで対応した、本当のアレルギー食は、
同社の療法食フードのみだそうです。
アミノ酸を細かく、こまかーっく、切る技術の開発に10年かかったそうです。

皮膚のためのフードをずーっと、食べているけれど
なかなか治らない、
1年中痒がっている
子犬の時から皮膚の病気が絶えない
耳や目のまわり、口のまわり、指の間、おしりのあたりを
背中をやたらと掻いている


というワンコさん、

一度、「本当のアレルギー食」を試してみてはいかがでしょうか。
まずは、6週間から2か月続けないといけません。
そして、除去食トライアルをするにあたって、この療法食以外のフードやおやつをあげないことが大事です。


(この絵には、肛門まわりがぬけていますが、ここも痒がります)