まつ毛のハナシ 異所性睫毛
犬のまつ毛は、ヒトと違って、したまつ毛はなくて、上のまつげだけなのです。上眼瞼のみに2-4列にはえています。
猫にはまつげがないのです。
そのかわり、上側の眼瞼縁のすぐ際にみられる眼瞼の被毛がまつげのかわりを果たしているといわれています。
で、
このまつげが下をむいて目のほうにささったりしていますと角膜に傷がつきます。
また、異所性睫毛といって、本来ないところにまつ毛がはえていることがあります。マイボーム腺といって、目の上にあるところから、ちょろっとまつ毛がでていることがあります(シーズーに多い)
これは、非常に小さいので、肉眼ではみにくく、拡大鏡や40倍のスリットランプなど専用の機械をつかわないと発見できないという難点があります。
好発犬種は
ケアンテリア、ダックスフンド、フラットコーテットリトリバー、マルチーズ、ペキニーズ、シェルテイー、シーズー
すると、
1)症状
目の傷が治りにくい
目の奥まで傷ができて、角膜潰瘍になってしまった
目がいつも赤い
ということが続きます
2)治療は
手術で問題のまつ毛を除去するしかありません
ゴールデンやプードルに多いまつ毛重生
たくさんはえているまつ毛が、下に向いて目にあたってしまうことがあります。治療が必要なのは10%くらいだといわれています。
治療は目にあたっているまつ毛をぬく、、
のですが、
再発と角膜刺激をくりかえす場合は、手術で電気脱毛や凍結脱毛などが必要となります。
さかさまつ毛っていうのもありますね
わたしも、さかさまつ毛で、眼科でピンセットでぴっと抜かれたことがありました。ただでさえ少ないまつ毛がもったいないっておしい気分でしたが、おかげで角膜の傷がなくなりました、、