ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

てんかんのお薬

てんかんのお薬をいきなりやめると、、

離脱発作という重篤な発作をおこす可能性があります。

もう、発作おきないから、いいやって感じで
突然やめると、、

症状が悪化し、脳にダメージを与える可能性があります。

ということで、

てんかんのお薬を飲み始めて、休薬するためには、お薬を徐々に漸減する必要があります。

そして、今まで飲んでいた抗てんかん薬を別の薬にかえるときは、いきなり別の薬にかえるのではなく、次のお薬の血中濃度が定常状態に達したら、前の薬を漸減するという方法が推奨されています。

日本で開発されたという、抗てんかん薬のゾニサミドという薬があります。
昔からあるフェノバルビタールは、副作用がでやすいので、今ではこの薬が第一選択薬となっています。

このゾニサミドの特徴は

主にナトリウムとカルシウムチャンネルに作用して興奮を抑制する抗拡延作用が強く、抗閾値作用もあるお薬です。
つまり、

副作用が少なく、安全域が広いということです。
昔からある、フェノバルビタールという薬の副作用は、鎮静や運動失調、多食、肝臓障害などがあるといわれていますが、ゾニサミドはこのような副作用がほとんど認められないという利点があります。
犬での半減時間は15時間で、5日で定常状態に到達します(フェノバルビタールは2週間)ということで、
早くききめがでるということですね。

この薬の副作用はまれですが、食欲不振、消化器症状、尿のアルカリ化、といわれていますが、
ずーっとこの薬を飲んでいる犬がいますが、特に副作用はわたしは、みていません。


熱中症でも、けいれん発作がおきますので、
ご注意を、、
まだまだ残暑厳しいですね
耳のトラブルが増えています