失明の原因
目が見えていないよう、、
よくものにぶつかる、夜の散歩をこわがる
怒りっぽくなった
そんな感じになったら、見えていないかもしれません
片側だけでもみえていたら、それほど症状は強くありませんが、、、
失明の原因は
・タウリン欠乏症による網膜変性(猫)
タウリン欠乏から、網膜に病変ができるまで3-7か月といわれています。食事も大事ですね
・糖尿病性白内障
よく水を飲み始めたら、注意してください
・突発性後天性網膜変性症候群
急劇に網膜変性がおきる失明疾患です。発症前後に多飲多尿や多食などがみられることが多いといわれています。原因不明で治療法はありません。
診断は網膜電図検査(眼科専門病院でないと、無理)が必要となります。
・シニア猫の突然の失明
高血圧性網膜症や高血圧性脈絡膜症
つまり、腎臓が悪くなるとシニアの猫さんは高血圧になります。高血圧が原因で網膜はく離や出血がおこります
・犬が猫ちゃんに目を引っかかれて、傷が水晶体まで達して深い傷をうけて白内障になる
・緑内障
柴犬、シーズー、アメリカンコッカ、トイプードル、ラブラドールに多いです
・徐々に網膜剥離が進行していく病気
ダックス、ラブラドール、シーズー,Tプードルに多い
徐々におきるので、気づくのが難しいです
[シーズの網膜剥離症候群]
網膜剥離が多い犬種です。網膜が少しずつ、剥離していく病気です。気づくころは90%失っているといわれています。突然、網膜が剥離するわけではなく、徐々にはがれていく、数年前から進行していく病気だといわれています。網膜とは、眼の一番奥にある、光をキャッチして、それを視神経に送るところです。
シーズーさんは、硝子体というゼリー状の物質が(水晶体の後ろにある)変性して、体積が減りやすいため、網膜がひっぱられて、けん引性網膜剥離を起こすといわれています。上から網膜がはがれていくので、自分の下のものを見落とすのですが、上から見下ろしている飼い主様とは眼があうので、症状に気づくのが遅くなります。目線より下がみえなくなるので、よく転んだりします。網膜はく離をおこすと、眼圧があがり、白内障、そして緑内障と眼の病気がどんどん、悪化していきます。レーザー凝固手術で予防する方法もあります。
シーズーさんの網膜剥離の好発年齢は、片目が2-4歳、5-6歳で両目といわれています。
症状は、壁にぶつかる、片方だけ、ぶつかる、壁にそって歩く、右(左)側だけ歩く、眼が赤い、目ヤニが多い、眼を痒がる(眼の違和感、眼の痛み)です。
眼をやたらと痒がるようなそぶりがありましたら、眼の検査をうけたほうがよいでしょう。
・視神経や脳の障害
視神経炎、脳腫瘍、肉芽腫性髄膜脳脊髄炎
目の症状以外に、震える、元気がない
不全麻痺のように神経学的異常(歩き方がへん、立てない、歩けない)がでることもあります。
検査はMRI,網膜電図検査など
・猫ちゃんで注意しないといけないのが
抗生剤のエンロフロキサシンが網膜毒性があり、
5-20㎎/キログラム BIDの投与で急性の網膜変性症を発生させたという報告があります
ということで、当院では猫ちゃんには、このお薬はお渡ししないようにしています。