ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

後医は名医?

後医は名医という言葉があります。
意味は、

わたしがグダグダいうよりも

ある人間のお医者さんのHPから抜粋しました。


後医(こうい)は名医(めいい)とは、どういう意味ですか。

医療業界では「後医は名医なり」という言葉があります。
どういう意味かといいますと、同じ患者さんを診察した場合に先に診察をした医者より、数日たってから、同じ患者さんを診察した医者のほうが情報量を多くあり、より正確な診断することが可能性があるという意味です。
病気は後になるほど、診断もしやすく、また典型的な症状も出現していることが多いので、間違いも少ないと言う事です。
たとえば、はじめに患者さんを診察した医者(前医)が「風邪」と診断したとします。
しかし、咳や、熱がひどくなったため、3日後に別の医者(後医)へ行ってレントゲンを撮って、「肺炎」が分かったという場合、果たしてはじめに診察した医者(前医)は誤診したと責めることができるでしょうか。
初診で、たいした症状がなければ、まずたいていの医者はレントゲンを撮りません。
後から診察した医者は風邪で3日治療しても、症状がひどくなっている事がわかっているので、レントゲンを撮ろうと言う気になるものです。
事実、虫垂炎なども発病時は、ただの胃腸炎との区別は難しいです。
そこで、私たち医者同士では「前医の批判」は行わないと言う暗黙の了解があります。
後から診察した医者は皆名医です。
中には、前医の批判をして、患者さんの歓心を買おうとする医者もいるかもしれませんが、その医者自身もも間違った診断をしていることもあります。
新宿駅前クリニックにも、他院で治らないために来院される方もいらっしゃいますが、間違った治療法であった場合でも、なにか別の考えが前医にあったのではないかとも考えられるため、むやみに批判することは避けております。後医は名医という言葉は、病気の性質をうまく表した言葉だと感じます。
新宿駅前クリニック


ということですが、

まあ、それはそれとして、

実は、アンデイくんは空咳がひどくて、
去年の11月に某獣医大学の病院でCT検査をうけました。

結果は、

「気管支拡張症と、間質性肺炎

といわれ、

ちょっと、かなり、がっかりした結果でした、

現在は内服でそれなりに落ち着いてきたのですが、
ちょっとセカンドオピニオンをききに、
呼吸器で著名な先生の処方のご指南を聞きに行こうと
せっかく、アンデイくんといういい症例があるのだから、自分の勉強のため、大学病院にいって知識のバージョンアップをしてみようと思いまして、

それで、今日は午前を休診にして(ご迷惑おかけしました)、
アンデイくんを、B獣医大学の病院に連れて行きました。
毎回麻酔をかけて検査するのは、双方に負担があるので、
前回の11月のCT検査の結果をもって、いきました。



その結果は、

同じCTの画像検査をみてもらって、どちらの先生も
呼吸器内科で、わたしたちのセミナーの講師などをつとめている獣医大学の先生なのですが、

異常なし
年齢相応の気管支の石灰化

あれ??
そうか、、

そういうものか、

これは、後医は名医とは、ちがう、、、けれど、

どうなんだろう、

ま、とりあえず、現時点ではさしせまった問題はなさそうということで、

いまの処方でオッケーというお墨付きももらったし、

ふーん、、
そういうものかと、、、

ま、わたしも、
エコー検査で腎結石があると告げられ(かなり、へこむ)
CT検査で異常なしという結果がでたので、
どこの世界でもそういうことはあるもの、
やっぱり、
生き物とというもの
は、複雑だから、、

数学のように答えが必ずあるのかどうかは、、
機械とちがって、分解してみているわけでもないし、

あくまで、体の中を、外からみて、あれこれ検査して異常を調べているわけであって、

真実は解剖しないとわからないという限界があるのだし、


ということで、

同じ検査結果でも、専門医の間で意見がわかれる、
病理検査でも、専門医によって、グレードや意見がわかれる、
とういことはよくあることで、

すべてに、ゼッタイはないのだなと
今回のことで改めて思いました。ま、今回は、異常なしという朗報でほっと胸をなでおろし、めでたしです。