ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

身体の60-70%は水で作られている

水といっても、
飲み水と一緒かというわけではありません。

身体を構成するのは、栄養素やミネラルを含む結合水です。

だから、
身体が脱水して弱っているとき、


「うちの子は水をちゃんと飲んでいます」とおっしゃる方が多いのですが、
ただの水ではなく、

身体の中を構成し、細胞の中を流れる、
生命の基本の「水」が足りないのです。


中医学で「気」という概念があります。
これは、具体的にはなにかというといろいろ説があるようで、解剖してもでてこない、生きているときしかない、
ヒトや動物は「気」で生きている、生命活動の能力といわれています。酵素であったり、神経伝達や、新陳代謝、臓器をコントロールするもの、などなど、、といわれています。

ということで、

気の流れってたいへん大事なのです。
それは人間のハナシではっと思われる方もいると思いますが、
私たちと一緒に暮らしている犬猫さんは、もはや、野生動物ではなく、
われわれと同じ環境で暮らし、ヒトがつくったものを食べているので、
人間と同じようなストレスや環境汚染、有害物質などに囲まれて暮らしています。

ということで、
動物もストレスを感じると

イライラしたり、
疲れやすくなったり
胃腸が弱って下痢や嘔吐したり、
食欲がおちたり
皮膚が悪くなったり

こういう気虚の症状がでます。

中医学は、わたしたちが学んだ西洋医学とは視点が違います。
西洋医学は、森の中の木の1本1本をみて、

たとえば、
酵素がたりないなら、酵素を薬で与える
ホルモンがたりないなら、ホルモンを薬で与える
血管を広げる、収縮させる
酵素の働きを阻害させる
バイキンがはいったら、そのバイキンを殺す抗生剤を与える
おしっこをたくさんださせる利尿

といった、生命活動のひとつひとつをターゲットにして、
それを補ったり、作用をブロックさせたり、、
ということです。

中医学は、
そういう働きをする薬草も、もちろん含まれていますが、
生命を維持する、みえない「気」を整えてあげる
ということの概念があるのが、西洋医学との違いだと思います、

ということで、

動物にも
西洋医学
プラスアルファで
漢方を治療に取り入れることも
効果があるのです。

わたしは大学で西洋の医学に基づく獣医学を学んで、資格をとっていますので、西洋医学を否定はしません。
プラスアルファとして、漢方や代替療法のオゾン療法を治療に取り入れていくのはいいことではないかと思っています


  待合室にあります。
オブジェではなくて、座れるイスです。
ぜひ、座ってみてください