脂質代謝異常と目の病気
プードルさんと、シュナ、シェルテイーさんに、
脂質代謝異常が多いといわれています。
つまり、中性脂肪とコレステロールが高くなってしまう体質だということです。
1)原因
・遺伝的素因
プードル、シェルテイー、シュナに多い
ミニチュア・シュナウザーの高VLDL−中性脂肪血症
シェルテイーの高LDL−コレステロール血症
・病気から、二次的におきる脂質代謝異常
膵炎、胆汁うっ滞、タンパク漏出性腎症
・肥満
・高脂肪食ばかり食べている
2)合併症
脂質代謝異常症になると、いろんな病気が合併症として、でてきます。
・膵炎
・肝臓疾患(脂肪肝になったりします)
・アテローム性動脈硬化症
人ほど、イヌは心筋梗塞や脳梗塞のリスクは高くないですが、可能性がまったくないわけではないと、いわれています。
・目の病気
脂質代謝異常から、目の病気になることがあります。
・ 脂質性角膜症
甲状腺機能低下症を併発しているケースが多く、
角膜の辺縁に弓状の脂質沈着がおきます。視力障害にはならないので、外科的治療はしません
・流涙症、乾燥性角結膜炎
マイボームという涙の脂をだす分泌腺の機能不全が原因でおこります。
原因はアレルギー、感染により炎症、脂質代謝異常症からくるといわれています。
・脂質集積性房水
目が白濁する病気です。
3)治療
・脂質代謝改善薬の投与
人の薬をのむことになりますが、フェノフィブラート系のルピデイルとか、スタチン系のメバロチン(プラバスタチン)などの、脂質以上改善薬の内服です。
・低脂肪食を食べる
実はわたしもコレステロールが高いので、コレステロールを下げる薬を飲んでいますが、かなり、胃が悪くなるので、胃薬はかかせません。
あんまり薬をのみたくないっていうのは、同じですが、
脳梗塞や心筋梗塞のリスクが高くなるので、飲んでいます。
しかたがないですね。