二酸化塩素の消毒剤
当院で使っている消毒剤は
二酸化塩素です。
これを使っている理由は
①パウダーでなくて、タブレット錠になっているので、水に入れて溶解液をつくるときに、
つくるスタッフやわたしが、粉をすったりと、薬剤に暴露しにくい
②広いPH範囲、抗菌スペクトルなので、消毒効果が高い
③菌に耐性がでにくい
④金属の腐食性が低い
⑤トリハロメタン(発がん性物質)がほとんど発生しない
⑥パルボウイルスも除菌できる(濃度を高くする)
⑦消臭・除菌・ウイルス除去ができる
犬猫さんたちが、いくところ(サロンやペットホテル、室内ドックラン、宿泊場所などなど)で、どういう除菌をしているのか、確認されたほうがいいでしょう。
子犬のときに混合ワクチンをうっているからといって、すべてのウイルスや細菌、寄生虫から安全になっているということにはなりません。
ただし、室内におくだけで、二酸化塩素が放散して、ノロウイルスまで殺菌できるというのは、眉唾らしいですね。
この塩素タブレットは、つくってから、冷蔵保存で早く使い切らないといけないのです。それほど、安定性はないみたいです。
参考HP 国民生活センター
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20101111_1.html
戦前と違って、イヌも人も、いつも、クリーンな環境で過ごしているので、ヤワになっているのかもしれませんね。
ちなみに、食器や床のモップは、次亜塩素酸で除菌しています。
トリミングハサミ類などは、紫外線殺菌です。
手術道具は、オートクレーブというガス滅菌です。