ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

カンジダ症

1)カンジダとは
 病原性酵母という真菌です

2)どこから感染するの
 動物の消化管、上気道、口、膣などの粘膜、皮膚の表面などにいる常在菌です。
健康な動物なら、まったく影響はないのですが、
免疫力の下がった犬猫さんは、日和見感染をおこします


3)発症してしまうのは
 健康な動物は発症しません
 抗がん剤治療、
 白血病、リンパ腫などの化学療法、
 放射線療法、
 免疫介在性の病気にかかって、免疫を抑える薬を飲んでいる
 ウイルス疾患(猫ちゃんのエイズ白血病、FIP)
 クッシング症候群
 糖尿病
 老齢
 DIC
 敗血症

4)症状は
免疫力の下がった犬猫さんの日和見感染型深在性真菌症

抗がん剤で消化管粘膜がこわれて、そこから、血液中に酵母がはいり、さまざまな臓器にはいり、感染をおこします。
命にかかわります。
 激しい下痢
 膀胱炎
 腎盂腎炎 
 角膜の膿瘍
 皮膚の感染
 耳の中の感染
 発熱
 抗菌剤がきかない


5)診断
 培養検査
 遺伝子検査


体を温めると、ガンになりにくいという説がありますね