ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

PET-CT検査

人間で、腫瘍の早期発見のための検査PET-CTという検査がありますよね。
特別な場合を除いて自費負担で高額ですね。

PET-CTとは(国立国際医療研究センターHP抜粋)

http://www.ncgm.go.jp/sogoannai/housyasen/kakuigaku/inspect/pet.html

PETとは、positron emission tomography (陽電子放出断層撮影) の略で、放射能を含む薬剤を用いる、核医学検査の一種です。放射性薬剤を体内に取り込ませ、放出される放射線を特殊なカメラでとらえて画像化します。
 CTなどの画像検査では、通常、頭部、胸部、腹部などと部位を絞って検査を行いますが、PET検査では、全身を一度に調べることが出来ます。核医学検査は、使用するくすりにより、さまざまな目的に利用されていますが、現在PET検査といえば大半がブドウ糖代謝の指標となる18F-FDGというくすりを用いた"FDG-PET検査"です。
 CT検査などでは形の異常を診るのに対し、PET検査では、ブドウ糖代謝などの機能から異常をみます。臓器のかたちだけで判断がつかないときに、働きをみることで診断の精度を上げることができます。
 PET検査は、通常がんや炎症の病巣を調べたり、腫瘍の大きさや場所の特定、良性・悪性の区別、転移状況や治療効果の判定、再発の診断などに利用されています。

(つくば画像検査センターHPから抜粋)
http://tsukuba.adic.or.jp/scan/01-1_pet-scan.html

PET-CT検査で発見しにくいがんの特徴としては、ブドウ糖の取込みが少ないがん(早期がん、悪性度の低いがん)や、薄く広がり塊をつくらないがんなどがあります。
日常生活の中で、ブドウ糖を大量に消費する脳、心臓や胃、検査薬剤(FDG)が体外へ排出されるルートとなる腎臓や膀胱はPET検査の不得手の部分でもあります。


わたしも一度だけ、PET-CT検査をうけたことがありますが、静脈に放射性物質を含むブドウ糖液を注射して、CT検査をうけました。
そのあと、すごくだるくなりましたね。
看護師さんから、今日一日、妊婦と子供に接触するなといわれました。で、「子犬も?」って聞いたら、そうですという回答でした。


で、動物の場合はどうか、

そう、CT施設のある日本動物高度医療センターでは、
動物にもPET-CT検査があるのです。
ただ、放射性物質を用いるので、検査後の対応が、通常の検査とは異なるようです。

報告では、11歳のラブさんに検査したところ、みためは健康だったそうですが、多発性骨髄腫がみつかったり、(化学療法で予後は良好とのこと)
前足をひきずる11歳のラブさんでは、小さな乳腺癌と骨転移、リンパ節浸潤がみつかったということです。

CTだけではわからない、骨転移、肺、脾臓、副腎、複数のリンパセ節の転移が発見されたそうです。

日本動物高度医療センターHP
http://www.jarmec.jp/about/examination/dept08.html

ということで、

ちゃんと検査すれば、腫瘍の早期発見になるようですね。


10歳のアンデイくんも、そろそろ人間ドックにつれていかねば、、(大型犬なので、人間の年齢に換算すると、75歳)

(おいらは、検査しなくていい、、BYとと太)