尿検査
尿の検査で、腎臓が悪いとか、膀胱炎があるとか、血尿があるか、結晶、異常な細胞があるか、などなどの情報が得られます。
膀胱に針をさすという膀胱穿刺という方法や、カテーテルをいれて膀胱の中の尿をとる、っという方法、膀胱を押して、尿をむりやりだす、、といった、
方法がありますが、それぞれ、一長一短、膀胱を傷つける可能性があります。
そこで、一番安全で、一般的なやり方は、
自然排尿の尿検査です。
細菌培養検査にはむきませんが、尿の性状を調べるには有意義な検査で、リスクはゼロです。
(わたしたちが、病院のトイレで尿を紙コップにいれて、わたしますね。それと同じです)
で、自然排尿で採取した尿ですが、
人間の病院のように、とれたてのあつあつ?の尿をすぐに検査所にわたせるのが、理想ですが、
それは、なかなか猫ちゃんなどは難しいですね。。
ウロキャチャーという、スポンジに吸収して、もってきてもらうのですが、
あまりにも少量の場合は、スポンジがすいとってしまうので、れんげで採尿するという方法もあります。
猫ちゃんは、トイレの砂の下にトレーをおいて、下におちた尿をとるという方法(花王のにゃんとも清潔トイレ)や、トイレの砂の上にペットシーツを裏返しにして、尿をとるという方法があります。
朝一番の尿は濃縮していますので、中間尿がいいですね。
で、採尿した尿が時間がたつと、検査にどういう影響があるかといいますと、
まずは、採尿して、冷暗所に2−3時間以内のものが理想です。
1日たったもの、などは、結晶が析出したり、PHがかわったりして、正しい検査ができません。
時間がたった尿の場合の検査への影響は
・PHがアルカリ化する
・濃縮して色が濃くなる
・混濁する
・比重があがる
・タンパクはかわらない
・グルコースが減る
(細菌や真菌による分解のため)
・溶血が陰性化する(血尿がわかりにくくなる)
・ケトンが減る
・ビリルビンが減る(分解される)