ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

犬猫さんの誤飲

子犬や子猫が吐いたり下痢したりすると、

食べ過ぎ、フードを急に変えた
細菌性下痢
寄生虫がいる

あるいは、
へんなものを食べた
中毒

ということが考えられます。若いので肝臓腎臓の内臓の疾患はあまり考えられません。

誤飲事故の原因になる異物は

猫ですと、ねこじゃらし(置きっぱなしにしないで、遊ぶときだけ、だしてください)

子犬のおもちゃ(ケージにいれっぱなしにしないように)

・胃や腸に穴をあけるような危険なもの
(消化管穿孔)
 竹串
 とがった鳥の骨
 割れてとがるプラスチック製品
 なかには、画びょうを食べたチワワもいました、、

鳥の骨は、胃で消化される可能性があるので、開腹手術による摘出すべきかどうか判断が難しいです。早期であれば、内視鏡による摘出が一番、体に負担もなく安心です。

・腸管閉塞をおこすもの(腸閉塞ってことです)
ヒモ類(猫ちゃんに注意!!)
  口の中にひっかった紐を無理にひっぱると、腸にまで糸がはいっていた場合、腸を切りますので大惨事になります!

ストッキング
靴下
タオル
髪の毛をしばるゴムひも
5円玉などの硬貨(回収にお金がかかります)
イスやソファ、マットなどの布製家具からほつれた糸

果物のタネ(うめぼしのタネでも!!)
とうもろこし(まるのみした大型犬もいます)
香りのついた消しゴム

・食道閉塞をおこすもの(のどにつかえてしまう)
  この時期注意したいのが、おもち
  果物や野菜の種、
  とうもろこしの芯
  大きすぎるジャーキー、ガム
 
胃におちれば、消化できるものでも、カットしないものをそのまま丸のみしますと、食道につまってしまい、気管を圧迫して呼吸困難をひきおこすこともあります。
犬猫さんに食べ物を与えるときは、彼らは咀嚼しないで丸のみすることを考えて、小さくカットしてあげましょう。

スーパーボールや丸い形のおもちゃも、噛んでいるときに、するっとおもいがけず飲み込んでしまうこともありますので、小さすぎるボールをあたえないようにしてください。

・中毒をおこすもの
 人の医薬品
  サプリでも、
 たとえばダイエット用のリポ酸が猫さんの致死量になることがあります。
 
 観葉植物
  ユリ、シクラメンポインセチア(この時期注意!!)
 
 エチレングリコール
  不凍液、保冷剤

 駆除剤、除草剤
 タバコ、
  
特にねこちゃんは、動きのあるものにひかれます。
ゆらゆら揺れている、糸にご注意。
器用な猫さんは、引出を開けますので、ご注意


釣り針が口に刺さったワンコもきたことがあります。
ボールペンが口の中で真横になって、口が閉まらなくてしまったワンコもいます。

こわいのは、コードやソケットを噛んで感電死したワンコもいました。


モノがのどにつかえたら、、

 
人間と一緒で
 さかさまにして、ブラさげて、上下に数回ゆする
大型犬の場合は、肋骨の下から腕をいれて肺の空気を押し出す

意識がないときは
 胸を押して肺の空気を押し出す、吐いた物が再度つまらないように注意