脂漏症
脂漏症とは、犬の皮膚病のひとつで、
「慢性皮膚疾患の一つで、角化異常を特徴とし、麟屑の増加、皮膚や被毛の過剰な脂っぽさ、ときに続発性感染症を伴うもの」と定義されています。
つまり、
ベタベタした皮膚で、シャンプーしたあとは、すっきりしますが、すぐにあぶらっぼくて臭ってくる皮膚病のことです。
ベタベタして脂っぽい油性脂漏と、
ベタベタしているのですが、乾燥した乾性脂漏があります。
油性脂漏は、
毛穴が大きくなって、脂っぽいフケがでています。
触ると皮膚や毛が油ぽっく、角質と皮脂の混ざり合った特徴的な付着物やにおいがします。
マラセチアという酵母は油を好むので、
マラセチア皮膚炎をおこしやすいです。
乾性脂漏は
皮脂分泌の亢進はなく、角化異常をきたし白い米ぬかのようなフケがついています。
好発犬種は
原発性脂漏症の原因は、遺伝的異常による表皮の過剰増殖とされており、生後1年以内に発症し、年を取るにつれて重症化する傾向があります。
コッカ・スパニエル
スプリンガー・スパニエル
ウエステイー
バセット・ハウンド
ドーベルマン
アイリッシュ・セッター
ミニチュア・シュナウザー
ダックスフンド
ラブラドール・リトリバー
ジャーマン・シェパード
原因
遺伝的要素
犬種
感染症
アレルギー
栄養のアンバランス
治療
角質溶解性シャンプーで週2回洗う。洗うときは、10分つけおき。
シャンプーのちは、必ず保湿剤のコンデイショナーをつけること。
重症の場合は、ステロイドや免疫抑制剤配合の外用薬をつける[局所)
セラミドのスプレーなどの外用剤
ビタミンA内服
必須脂肪酸のはいった皮膚のためのフード
ひどい場合は、ステロイドや免疫抑制剤(1か月)の内服
感染症があれば、抗生剤などの内服
アレルゲンの除去
当院では、薬用シャンプーと泥パックをトリミングにとりいれて、皮膚病の予防につとめております。泥パックのあとは、温泉のようなにおいがしますので、ご好評いただいております。