てんかんの診断
アメリカのコーネル大学の神経の教授のセミナーがありましたので、いってまいりました。
てんかんについて、ご説明いたします。
特発性(つまり、原因不明)てんかんの種類はおおむね2つあります。
焦点性(部分)発作
全般的でない発作のこと。大脳の一部のみの電気的な異常な興奮が原因。ハエをおうようなしぐさ、頭だけ揺れている、
体の一部だけの発作なので、なかなか診断が難しいといわれています。
全般発作
テレビでみるような、全身のけいれん発作、
意識がなく、口から泡をふくような、だれがみてもわかる発作
診断
てんかんか、その他の病気かを調べて、除外診断
てんかんそのものの、診断検査というマニュアルはない。
てんかんか、その他の病気かをまず、調べます
「
てんかんのような発作を起こす原因には、
低血糖
低カルシウム
心臓が悪いための失神
急性の頸部椎間板ヘルニアで発作性頸部痛
ブルドックや短頭種に多い頭部振戦
運動障害(ベトリントン・テリア、大脳基底核の異常)
前庭発作(シニアわんこ、横に倒れて回転する)
行動障害
肝性脳症(アンモニアが脳にまわって、生命の危機状態)
脳の腫瘍
感染、ジステンパー、脳炎
脳梗塞
外傷(交通事故のあと、数週間から数か月のちにおこったりします)
中毒
つまり、発作をおこす病気でないことを確認して、
てんかん発作がおきる場合を
「特発性てんかん」と診断するわけです。
(セミナー会場の東京ミッドタウンのイルミ)