ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

狂犬病の犬に噛まれたら、、

狂犬病の犬にかまれたら、どうなるか、、

狂犬病の犬にかまれてから発症までの潜伏期間が長く、
一週間から数か月、平均1-2か月といわれています。

狂犬病のウイルスに感染すると、ウイルスは末梢神経から中枢神経にいって、脳に達します

脳内でウイルスが増殖します

そして、神経症状がでます。
攻撃的、興奮、けいれん、麻痺など

発症したらほぼ100%死亡します。

発症の1週間程度前からウイルスが唾液中に排泄されて、この唾液が感染源となります(つまり、噛まれるとうつるのです)。
空気感染や飛沫感染はないといわれています。


狂犬病に感染しても、発症前は抗体などの免疫反応がおきないため、神経症状がでていない犬にかまれた場合、
噛まれた人が狂犬病に感染したかどうかは診断することができません。

予防は、、

狂犬病を発症する前であれば、長い潜伏期間の間に狂犬病ワクチンを5-6回接種することにより、免疫がついて、発症を阻止することができます。

狂犬病の犬かどうかわからないけれど、犬にかまれたら、念のために、狂犬病のワクチンを6回も打たないといけないなんて、いやですよねーー
ですから、狂犬病のない国の日本に生まれてよかったなって思います。
9月に狂犬病をうってないワンコさんに、市役所からお知らせがきていると思います。法律で定められていますし、狂犬病がないという貴重な環境を守るためにも、ぜひ、ワクチン接種してください。