ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

顔面神経麻痺

まぶたがとじなくなったり、口をうまく動かせなくなる病気に顔面神経麻痺という神経の病気があります。
まばたきしない、目が乾燥している、口にいつまでも食べ物がはさまっている、などの症状で気づくことが多いです。

原因
犬の場合、特発性が75%といわれ、この場合は自然治癒します。猫は25%が特発性です。

顔面神経麻痺のような症状をおこす病気には、重症筋無力症、中耳炎、内耳炎、脳の腫瘍、甲状腺機能低下症がありますので、鑑別診断が必要になります。
顔面神経は、耳のそばをとおるので、鼻水グシュグシュ、ひどい鼻炎の子猫の場合、鼻の炎症が耳に波及しますので、中耳・内耳炎から顔面神経麻痺がきている可能性があります。


左右、両側に急速におこり、ほかにナックリングなどの神経異常症状がない場合は、末梢性の顔面神経麻痺ですので、予後がよい可能性があります。
まばたきができないので、ドライアイになってしまうので、点眼などをして角膜を保護してあげないといけません。顔面マッサージもよいといわれています。ビタミンB群、ATPなどの神経賦活薬の内服もよいでしょう。


ようやく秋になったのでお散歩日和ですね!