猫ちゃんの高血圧症
シニア猫さんの29%が高血圧症という報告があります。なかには、19-65%という報告もあります。(アメリカ)
猫ちゃんの高血圧の原因は
・20%、あるいは、50% 全身性高血圧の原因が特定できない特発性の全身高血圧症といわれています。
・二次性高血圧症
急性、慢性腎臓病
甲状腺機能亢進症
副腎皮質機能亢進症
高アルドステロン症
糖尿病
肥満
高血圧になると、どういう病気になるかといいますと、
眼、脳、腎臓といった組織は自己調節能で、微小循環を圧力変動から保護することができます。(60-160㎜HGの間)ですが、高血圧になると、防御手段が失われ、上昇した全身血圧が毛細血管床に直接移行し、圧外傷を引き起こすといわれています。
1)眼の損傷
網膜浮腫、眼内出血、網膜剥離、などで白内障、続発性緑内障などなどで、失明します。
瞳がいつも大きくなっている猫ちゃん(かわいいですが)は注意したほうがよいでしょう。
2)腎臓の損傷
尿をつくる糸球体、腎臓の動脈がダメージをうけます。
3)中枢神経CNS
脳血管は60-150㎜HGに維持されていますが、高血圧になりますと、血管へのダメージ、脳浮腫、出血などを引き起こします。
症状は、発作、麻痺、異常行動など
4)血管損傷
高血圧によって血管拡張障害がおこり、さらに悪化します
5)心臓損傷
高血圧とそれに伴う血管の変化により心臓に負荷がかかります。心臓肥大など
治療
血圧を下げる薬の内服
原因治療
10歳以上の猫さんは、定期的に血圧、眼圧の検査をおすすめします。麻酔もいりませんので、簡単に検査ができます。
病気は早期発見早期治療だにゃん BYとと太