犬の分離不安症
ワンコの問題行動のひとつに「分離不安症」というのがあります。
定義
動物が愛着をもっている人物から離されたときに起こすストレス反応
原因
過剰な愛着
ひとりになったときに、とてもいやな経験をした(動物保護施設で成犬になってから里親に引き取られたなど)
母犬から早すぎる分離
子犬のときに重病になった幼犬期の経験
飼い主さんが外出することが、不安を誘発することをワンコが学習し、条件づけされてしまった。
留守中に、落雷、地震、花火、大きな音でいやな経験をした。
内科的原因
アジソン、クッシング、甲状腺といった代謝性疾患
が精神状態に影響を与えるといわれています。
慢性疾患をもつ動物を長い間世話をしていると、動物の飼い主への依存が増える場合があります。
症状
飼い主さん不在時に、排泄、過剰に鳴く、破壊といった問題行動
若い犬や運動不足で、留守中に破壊行動をする場合もあります。
内科的疾患や、縄張り意識から外の刺激に対して過剰に鳴く、トイレのしつけができていないから、そそうする、、場合もあり、すべてが「分離不安症」ということではありません。また、クッシング症候群ですと、排尿が増えるので、飼い主の留守中に必然的に、そそうをすることが予想されます。
治療
遊びと運動を増やして、動物を落ち着かせる
(いっぱい遊べば、あとは寝るだけーー)
外出の合図を混同させる、
つまり、うちの犬もそうですが、旅行かばんとか、バッグとか、服装でわたしの外出をチェックしています。
外出を犬にすぐにさとらせない工夫が必要です。外出サインをわざとだして、外出しなかったりと、犬をだましてみる(フライングですね!)、、
外出前に美味しいオヤツを与える
外出から帰ってからオヤツを与えるのではなくて、外出から帰ったら、10-15分くらい、犬を無視する。(帰宅してすぐ喜びのご対面はやめましょう)
洗たく機や食器洗い機で、外出中の音を紛らわす、リラックス音楽CDをかけるのもよいかもしれません。
ケージや部屋のような制限された空間に段階的に順化させる。
不安のある動物を狭い場所に無理に閉じ込めると、よけいに不安を感じ暴れてケガをする可能性もあります。
薬物治療
犬を落ち着かせるフェロモン療法
行動療法
犬を自立させる、家でくつろげるようにする。
怒るばかりではいけません、、
犬がおちつけるスペースを用意する