ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

パグの皮ふ肥満細胞腫

先日、犬の肥満細胞腫アップデートというセミナーにいってまいました。様々な抗がん剤がでてきたので、10年前よりは生存率が上昇しているとのことです。

肥満細胞腫ができやすい犬種は
一位 ボクサー
2,3位はレア犬種なので、割愛
四位 ボストン・テリア
五位 ワイマラー
6.7位割愛
八位 パグ
九位 ラブラドール・リトリバー

ということで、パグさんは、肥満細胞腫ができやすい犬種なのです。
ですが、パグさんの皮膚にできた肥満細胞腫の大部分94%がグレード1,2の低グレードで、90%以上が2年以上生存するとことです。
背中とかにできた、小さな肥満細胞腫でしたら、外科マージン3センチできちんと切除し、低グレードのものでしたら、予後は良好ですので、それほど悲観しないでください。

一般的には、そけい部(おまたのところ)や会陰部、包皮、陰嚢に発生した肥満細胞腫は、予後が悪いといわれています。ですが、転移していなければ、外科治療と抗がん剤できちんと治る場合もあります。