ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

シニアワンコになると腫瘍が増えます

人間と同様、犬さんも年をとると、腫瘍ができやすくなります。シニアワンコさんに多い腫瘍を列挙します。

一番、目につくのが皮膚の腫瘍
  発生率は5歳以上で増加します。
  犬でももっとも多い腫瘍で20%が悪性というデータもあります。ハイリスクな品種は、ボクサー、ボストンテリア、スコテイシュテリア


乳腺の腫瘍
 犬は50%が悪性
 雌性ホルモンに関連しますので、避妊していない 
 女の子は7倍のリスクがあるといわれています。
 最初の発情の前に避妊すると、リスクは減ります。

肛門周囲腺腫
 雄性ホルモンに関係します。去勢していない雄に多いです。男のワンコさんはメスの7.3倍のリスク

脂肪腫
 オスよりもメスに発生頻度が高いです。とくに、ラブラドールさんに多いです。
肥満している子に多いです。。浸潤性の脂肪腫は平均年齢が6歳で発生し、それらのうちの87%が体重20キロ以上というデータがあります。

胃腸管の腫瘍
 腫瘍の原因の15%で、そのうち50%が悪性

血液、リンパ系の腫瘍
 腫瘍の原因の10%
 そのうち、90%悪性
 ジャーマンシエパードは、脾臓の血管肉腫のリスクが高いです。

骨の腫瘍
 大型犬さんに多いです。グレートデンセントバーナードジャーマンシェパードさん