ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

猫の膿皮症 

猫ちゃんの膿皮症(細菌感染による皮膚炎)が、室内のみで暮らしている猫ちゃんではまれです。ノラネコさんや、お外にいってノラ猫さんとケンカをしたりした猫さんの場合でみられます。

①ノカルジア症
猫ちゃんが繰り返す膿皮症の原因にノカルジアという土壌細菌があります。皮膚、眼、呼吸器経由で感染します。免疫力が低下した感染した猫ちゃんが感染します。

②症状
感染すると、皮ふに潰瘍ができて、そこから膿のような液体がでてきたりします。(婁管ができているため)。リンパ節がはれてたり、咳がでたりすることもあります。

③確定診断は、細菌培養と病理組織検査

④治療
抗生剤の30日投与
病変部のデブリードマン(細菌に汚染された皮ふを外科的に除去する)と消毒

猫ちゃんがお外におでかけして、ノラネコちゃんとしょちゅうケンカして、運悪くエイズをうつされ、免疫力が低下して、さらに、ノカルジアというやっかいな細菌感染をうつされ、皮膚がじくじくしたり、咳がでたり、といった最悪のパターンも考えられます。
猫ちゃんは室内飼いのほうが、安全ですね。