スケーリングとは
毎日のハブラシではとりきれない、硬い歯石を除去する場合、全身麻酔でスケーリングを行います。
今日は、11歳のチワワのチョコちゃんが、一大決心でスケーリングにのぞみました。
麻酔をかける前に、血液検査と胸部レントゲン写真を行いました。歯石の原因菌は、心臓、肝臓、腎臓に悪い影響を与える可能性がありますので、スケーリングは健康維持のために、大事だと思います。(犬も人間も歯が丈夫だと長生きするっていいますね)
超音波スケーラーで、長年ついた歯石を除去します。そのとき、水が肺にはいらないよう、また、安全な麻酔をするために、気管にチューブをいれて、そう管します。
ビフォー(11歳にしては、きれいなほうです)
超音波スケーラーで歯石をとっています。
水が肺にはいらないよう、サンクションですっています。血圧が下がらないように、留置をして、静脈点滴をしながら、麻酔をかけています。
劇的アフター
そして、ルートプレーニングをします。
歯周病が進行すると歯周ポケットが深くなるため、スケーリングだけでは奥深くの歯石を取ることができません。
そのため、スケーリングだけでは歯周病が改善しない場合には、奥深くの歯石や感染した歯質をきれいに取る必要があります。
ルートプレーニングとは、この奥深くの歯石や感染した歯質を専用の器具を使ってきれいに取る治療をのことを言います。
仕上げのポリッシングです(洗車のあとの、コーテイング仕上げってところでしょうか)
麻酔からさめた直後は、体温がさがっています。
ちゃんと麻酔からおめざの、チョコちゃんです。
(お気に入りのぬいぐるみが添い寝してくれています)