ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

犬の前立腺肥大

ワンちゃんも、年をとると、去勢していない男の子は前立腺が大きくなることが多いです。人間は尿道の方向に前立腺が大きくなりますが、犬の場合は直腸の方向に大きくなります。このため、便がでにくい、便が細くなる、などの症状がでます。
前立腺の肥大(大きくなる)だけでなく、炎症や膿がたまったり、前立腺の嚢胞あるいは腫瘍などの場合は、以下のようないろいろな症状がでます。
ブルセラという細菌感染も原因のひとつです。主に交尾や胎盤などの分泌物の経口感染などによって感染しますので、一般のご家庭のワンコさんでは、可能性は低いです。

後腹部の痛み(食欲がおちます)
発熱(炎症、膿、感染の場合)
血尿、排尿困難
後ろ足の浮腫
後ろ足をひきずる(びっこ)
便のしぶり
陰茎からの血液の滴下

といった症状がみられます。

去勢した男の子のワンコさんは、良性の前立腺肥大にはなりませんが、ホルモンと関係なく発生する前立腺癌にならないというわけではありません。