ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

胆汁嘔吐症候群

朝方、空腹時に黄色い胆汁(胃液は白くて透明)を吐く犬さんがいますね。若いわんちゃんに多いです。これは、長時間の空腹によって、十二指腸から、胆汁(強アルカリ)が胃に逆流して、胃の粘膜が障害されるために起こります。この場合は、食事を2回から3回に増やし、空腹時間を短縮することで、改善する場合もあります(夜、寝る前に、いつも食べているフードを少量与えるなど)。
犬猫さんにも胃潰瘍があります。胃潰瘍の原因は、慢性胃炎、炎症性腸疾患、腫瘍(リンパ腫、肥満細胞腫など)、ステロイド、非ステロイドの薬物、肝臓・腎臓の疾患、膵炎、アジソン、ショック、ストレスなどです。治療は、制酸薬、胃の潰瘍を保護してくれるスクラルファート(他の薬と一緒に投与できません)などです。