ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

犬猫さんのてんかん様発作

てんかん発作の定義分類、鑑別診断はややこしいので、「てんかん様」というあいまいな言葉があります。けいれん発作は、このてんかん発作のひとつの症状です。原因は、簡単にいえば、大脳ニューロン神経細胞)が同時に、かつ過剰に興奮することによっておこります。その原因は、いろいろです。①肝障害、心臓疾患、内分泌、低血糖、中毒などの頭以外の原因②脳腫瘍、脳炎水頭症③ジステンパー、トキソプラズマ、などの感染症④外傷性てんかん(外傷後2年以内に80%発症⑤遺伝、原因不明などがあります。てんかんの発作は、部分発作と全身が硬直したり、けいれんを起こす全般発作があります。発作の前の予兆は、数日から数時間前から異常行動(不安、恐怖、食欲亢進・減退、元気がない、あるいは異常に興奮するなど)があります。遺伝的に多い犬種もあり、特にビーグル、そして、シェパード、コリー、次いで、ゴールデン、アイリッシュセッター、Aコッカ、などなどです。ですが、特発性(真性てんかん、遺伝性てんかんのこと)てんかんは、どのような犬種、雑種にもおこります。猫の特発性てんかんは発作の28%をしめていたという報告もあるそうです。 てんかんの原因を追及するためには、代謝性か、ウイルス性かなどの血液検査、MRI,CTなどの画像診断、脳脊髄液検査(全身麻酔)など詳しい検査が必要になります。原因によって、治療方法は様々です。てんかんの治療は、発作の頻度によりますが、ひどい発作が続く場合は、抗てんかん薬の投与が必要になります。

てんかんについて、わかりやすく解説してくれている動物病院のHPがあります。詳細はこちらをどうぞ
http://www.wahpes.co.jp/tenkan.asp