ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

歯周病の原因2

引き続き、歯周病について

 

歯周病の原因となるものには

もちろん、デンタルケアを怠った、やわらかいものばかり食べた、

免疫力なども背景にありますが、

歯並びも、原因となります

1)過剰歯

   歯が多すぎると、歯と歯の間のスペースがないため、歯垢がつきやすい。

過剰歯ではないのですが、歯と歯のすきまがなく、歯並びがよすぎるダックスフンドは歯周病が多いです

 

2)乳歯遺残

  乳歯が残っていると永久歯とくっついてしまうので、そこに歯垢がつきやすい

 

3)エナメル質形成不全

  生後1-4か月の永久歯がつくられる時期に、ジステンバーやパルボウイルス、栄養不良などがあると、歯がちゃんとつくられないため(石灰化に異常をきたしして、エナメル質が欠損する)、その部位に歯垢歯石がつきやすくなります。

 スケーリングしすぎて、歯の表面のエナメル質を削りすぎると、そこに溝ができて、歯垢がつきやすくなります。だから、わたしは歯医者さんのスケーリングは1年1回くらいにしています。自分の歯自分で守らないと、、、

 

4)歯肉増殖症

  歯の表面に歯垢があると慢性炎症反応となって、歯肉が赤くもりあがります。コリー、シェルテイー、ボクサーに好発

てんかん薬や免疫抑制剤などでも、歯肉が増殖します。歯肉が増殖すると歯周ポケットが深くなり、歯垢がつきやすくなります

 

5)対合歯がない

 上顎の第4臼歯と下あごの第一臼歯は、ハサミ状に咬みあうのですが、どちらかが欠損すると、残った歯に歯垢歯石がつきやすくなります。

 

6)口腔内異物

  おもちゃやボールのゴム、被毛、木、食べ物、魚のトゲなどは歯に挟まっていると、歯垢が付着します

 

7)口腔内腫瘍

8)歯の破折

  あんまり、硬いブタのひずめとかあげていると、歯が折れたりします。歯が折れて、歯髄が露出すると、口の中の細菌がはいりこんで、歯の根元に炎症(根尖性歯周炎)をひきをこすことがあります

9)やわらかい食事は、歯垢がつきやすいです

 

10)開口呼吸

 いつも口をあけて、ハアハアしていると、口の中が乾燥し、歯周病の原因となる菌が繁殖しやすいです。

 

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お見舞いにいただいた、かわいいウサギのチョコレートです。イースターの限定品だそうです。

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甘いもの好きなミデイくんが、狙っています

犬のチョコレート致死量は

 カカオ100-150mg/㎏です

 つまり、10キロの犬がカカオ1000㎎たべたら、死ぬってことです。

ダークチョコレートだと、カカオ含有量が5㎎/グラムだから、

つまり、1000㎎のカカオを食べるということは、ダークチョコレート200g食べると死ぬってことですが、、

カカオ90%のダークチョコレートの苦さといったら、とっても食べれません!!犬がそれを200g食べるわけがないと思います、、

友人が毎日、少量のダークチョコレートを食べて、肝臓の酵素が下がったと、喜んでいますが、、