ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

腎臓が悪くなったら肉中心の食事をやめる理由

肉ばかり食べているイヌ科の動物や、ハイエナは
やっぱり、血液検査をするとBUNが高いそうです。ライオンも高いそうです、、

さて、腎臓の病気の血液検査の指標のひとつに
BUNというものがあります。

BUNとは

 血液中の尿素窒素です。 腎臓からの排泄の低下によって、上昇する物質です。
タンパク質は、体の中で代謝されて尿素窒素(BUN)に分解されます。このため、タンパク質の摂取量に応じて体内で作られる尿素窒素の量は変わります。尿素窒素が過剰となり、それを排泄させるために、腎臓の糸球体に過剰な負担がかかります。また、腎機能が低下すると、増加した老廃物が体内に蓄積し、尿毒症を引き起こします。

 犬に多い腎臓の糸球体腎炎は、早期にBUNやクレアチニンが上昇することなく、多くはタンパク尿のみが持続的にみられるということです。確定診断は腎臓の組織生検(全身麻酔のおなかをあける手術になってしまいます)
糸球体腎炎でBUNやクレアチニンが上昇しているときは、腎臓がかなりダメージを受けてる状態になっています。

タンパク質をゼロにするというのではなくて、良質なたんぱく質を適切な量に制限して与えるというのが
腎臓を長持ちさせるわけです。
腎臓移植は、犬はしていないので、
透析という治療方法もないので、
残っている腎臓の機能を温存するために、
大事につかっていって
寿命をまっとうできるように
がんばりたいものです。



腎臓の病気の血液検査の指標には、クレアチニンというものがあります。

クレアチニン
 
 腎臓の機能を調べるものですが、犬では感度が悪く、中にはかなり悪化しないと上昇しないケースがあります。
筋肉量が減ると、数値が下がります。


ラベンダーのお花をいただきました。わたしの大好きな花です。部屋にランベンダーの香りがして気持ちがいいです
ミデイくんもラベンダーの香りが好きなようで
植木鉢にくんくんしています。