ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

心臓の手術

「愛犬が僧房弁閉鎖不全症」と診断されたら読む本という
一般飼い主様向けの本があります。
著者は、犬の心臓の手術の第一人者の上地正美先生

本の内容をかいつまんでご紹介します

心臓の弁が閉じなくなる僧房弁閉鎖不全症
治療しないと
心不全となり
やがて、肺水腫となってしまいます。
さらに、

心臓が悪くなると、循環する血液が足りなくなるので、脳は、たくさん水を飲むように指令をだします
たくさん水を飲むようになりますが、
血液の循環が悪いので、腎臓に十分な血液がいかなくなり、腎不全になってしまいます。

12歳以上の小型犬に循環器の病気が多く
シーズー、ポメラニアン30%以上、チワワ40%以上、マルチーズ50%、キャバリア60%以上が、病気にかかっているそうです。


症状がでてしまった場合、投薬治療だけだと9か月後の生存率は50%しかないそうです。
薬は症状の緩和だけで、心臓そのものを治しているわけではないので、
根本的な治療は心臓の弁膜を人工弁に置き換える、外科手術しかないそうです。

こわいですよねえーー
12歳で開胸心臓手術
人間の場合、人工弁置換術が一般的だそうです。。
上地先生の病院(ジャスミンどうぶつ循環器病センター)
の手術成功率は、術後の生存率99%だそうです
つまり、手術でなくなってしまうのは1%ということです

そして、
1週間後の退院は90%で
5%が合併症でなくなるそうです。
投薬が難しく、
まだ、若いのならば
おもいきって心臓の手術を検討してみてもいいかもしれませんね。
もちろん、費用がかかるので、
心臓の病気になる前に若いときから、
どうぶつ健康保険にはいっておくのもいいかもしれません。
わたしは、いちおう、ミデイを、手術だけの保険(アイペット)に加入しています。