ネブライザー治療と慢性気管支炎
犬猫さんにも、アレルギー性気管支炎という病気があります。猫さんは猫喘息といいます。
症状は咳が出る
猫喘息は、呼吸がはやくなる
ステロイド治療に反応する
Mダックスに多い難治性の咳がありますが、
気管支軟化症を伴う慢性気管支炎という病気があります。
湿った咳を一年中します。確定診断はCTか気管支内視鏡です(全身麻酔)。
この病気になると、プレドニゾンを飲んで、コントロールするのですが、治るわけではないし、ステロイドをずーっと飲み続けることによる副作用(クッシング症候群など)が懸念されます。
そこで、吸入療法のネブライザー治療というのがあります。
(院内でのネブライザー治療中です。柴犬さんですが、
おとなしくさせてくれました)
つまり、薬を噴霧する治療法です。
マスクをあてるのは、嫌がるので、箱にはいってもらって、全身で噴霧液をすってもらいます。所要時間は20−30分です。
継続的な治療をする必要がありますので、通院がたいへんな場合は、ご自宅でのネブライザー治療をするやり方もあります。
慢性気管支炎がずーっと続くと、粘調性分泌物による粘液栓で気管が狭くなって、窒息死することも考えられます。
家族に喫煙者や芳香剤などの刺激臭スプレー系もやめたほうがいいです。