ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

冬もマダニの危険があります

冬になると、フイラリアとノミマダニの予防がおわったような気分になりますが

実は、違います

冬もマダニの危険が潜んでいます。

マダニは一生に3回、ジャンプして、獲物にとりつきます。
でも、獲物に寄生できなかったら、すぐに死んじゃうわけではなくて、
じーーっと1年くらい、生きて越冬するのです。、

だから、
冬でも、獲物がくるのを狙っていて、ひたすら、待っているのです。、

ということで、

冬でも、マダニがいそうな林や藪、草むらに行くなら
マダニの予防をしたほうがいいです

でも、背中にたらすスポット剤はにおいがきついし、そのあと、しばらく、シャンプーできないし、
おまけに、
殺虫剤のスプレーと同じ農薬だから、体に悪そう、、せっかっく無添加有機栽培で低農薬の高いーーいお食事あげて、健康に気遣っているのに、農薬を背中にたらしてしまったら、逆効果だわーーって
それに、
マダニがついたら、手でとればいいじゃんない、

なんーーって思っていませんか?


1)今は、一回飲むだけで3か月間きく、おやつみたいな薬があります。
3か月も体に薬が残るのって、なんか、薬が強いじゃないのってご心配されるかもしれませんが、5倍量の安全性試験をパスしている動物用医薬品です。
最初飲んだ量は徐々にへっていって、3か月後には、きかない量にまでに血中濃度が減っていき、、体から排泄されます(尿)

2)スポット剤よりもききめが速い
背中にたらすスポット剤はきくまで、24時間かかりますが、飲むお薬は飲んで2−4時間で駆除できます

3)マダニに寄生されると
皮膚病の原因になったり、マダニからうつる感染症(ライム病、人間が死んでしまうSFTS、バベシア症)の危険があります。

4)マダニがついてから、動物病院に駆け込む、
そこですることは、マダニの駆除薬をおわたししますが、
それまでの間、おうちやお庭でマダニが卵を1匹が2000から3000個うんでしまいますので、お庭がマダニの巣窟になってしまいます。毎日のお散歩コースにばらまいてしまうことにもなります。
そうなると、1か月間だけ効く薬をのませても、2回目も忘れずに飲まさないと、、めんどうですよね、だから、1回で3か月間きく薬のほうが効率的だし、結果的にはコスパのいいのです。