ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

眼のトラブルは、体の腫瘍のサインかも

昨日、麻生大学の夜のセミナーにいってまいりました、
そこでのハナシ

リンパ腫(犬は体のリンパ節が腫れる)と併発して、
ブドウ膜炎という目の病気(眼が充血して炎症をおこす)
ことでした、


目は口ほどにものをいう、、、

体の免疫力がおちると、いろいろな変化があるのですね。

リンパ腫は最初は、症状がないので、
リンパ節がはれてきて、はじめて気が付く病気ですが、

リンパ節を日頃チェックする習慣はないと思いますが、
リンパ腫の犬の50%に眼球症状がでるそうです。

ですので、

今まで、大丈夫だったのに
眼が赤い
目やにが増えた
目のトラブルがでてきたら、
眼だけでなく、全身性疾患が伴っているケースが多い(腫瘍が24.5%)

また、
リンパ腫になると、高カルシウム血症になる犬が多いです(これは、血液検査しないと)
そうなると、膀胱炎も併発します。

つまり、

膀胱炎
目のトラブル
がシニアになって,
でてきたら、
ほかに、腫瘍などの病気が隠れているかもしれません。

体重は急劇に減らなくても、
元気なころに比べて、
だんだん、痩せてきた
食が細くなった
時々下痢する
時々吐く
なんとなく、だるそうーー
散歩を嫌がる
トシかなーって思っても
体の不調の原因はトシのせいだけでないかもしれません

犬のリンパ腫は、どんなにがんばって抗がん剤治療をしても、3年は生きないそうです。。。
ローグレードのリンパ腫の平均生存期間は930日(ニキビダニの病気になりやすい)