ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

口臭は病気です。

7歳をすぎると、口臭が気になってきますよね

7歳以上のわんちゃんの100%が歯周病になっているそうです。
(毎日、ハミガキするのは難しいですものね。ハミガキしている人間でも歯周病になります、まして、わんちゃんは、自分で努力してくれないから、、、)

口臭は
つまり、
お口の中のバイキンのだす臭いなのです、

口の中の細菌はうんちと同じといわれています。

口臭の原因物質は
硫化水素(卵の腐った臭い)
メチルメルカプタン(キャベツの腐った臭い)
モノアミン(魚臭い)

さらに歯周病が悪化すると有機酸(イソ吉草酸)で家中が臭くなるような悪臭がしてきます。



1)歯周病とは

  歯の汚れというのではなく(一番、気になってしまうところですが)
  歯や顎の骨を溶かしてしまう細菌感染症!!ってことです。

  進行するとスピロヘータという悪玉菌が口の中で増えて、骨を溶かしてしまいます  

2)歯周病が7歳以上から悪化するわけは
 
  犬もドライマウスになっていきます。
歯の表面はぬるぬるしていますが、これは歯肉溝浸出液というのがあるからです。
この歯肉溝浸出液と唾液が、歯周病最近から歯を守ってくれているのですが、
シニアになると、この働きが悪くなってドライマウスになり、細菌と闘う力がおちていきます。
すると、歯周ポケットに細菌がはいこんで、バイオフイルムをつくって(バイキンの苔みたいなものです)それが、蓋をするような感じで歯周ポケットをふさぐと、中で悪玉菌の嫌気性菌がどんどん増えていき、歯を支える骨を溶かしていきます、それで、歯がぬけたり、歯がグラグラしていきます。

3)ガーゼで歯をみがくだけでは、だめです。

 歯についた汚れをガーゼでふきとるだけではなく、
 歯肉と歯の間の歯周ポケットの細菌を減らすためのハブラシが大事です。

歯垢は、食べかすではなくて、
水と細菌からなります。
ですので、
歯を白くするのが目的ではなく、
ばい菌の巣の歯垢を取り除かないといけません

 つまり、石についた苔をとるには、こするだけでなく、タワシでごしごし、しないととれませんよね。
同じように、歯についた細菌の塊をとるには、毛先の細いブラシで、歯周ポケットにはいりこむような形で、細菌を機械的に除去します。ブラシをいれることによって、空気がはいるので、悪玉菌は空気を嫌う嫌気性菌なので、細菌を死滅することができます。


4)硬いひずめや骨は歯が折れる原因になります。あげないでください。

5)デンタルケアをするなら、効果的なものを選びましょう。
玉石混交です