ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

シニア猫のつらい悩み

猫ちゃんも、年を取ると
人間や犬と同じように
関節炎に悩まされます


犬と違って、散歩しないし、
猫ちゃんは、犬よりも我慢強いので
なかなか気づかたないと思いますが、


1)ジャンプできなくなった
  キャットタワーに登らない
2)高いところから飛び降りない
3)階段を上らない
4)あまり動かない
5)よく眠る
6)あまり遊ばない
7)トイレの使用が難しくなる
8)グルーミングしなくなる
9)爪が伸びている
10)被毛の状態が悪い
11)人の交わりを避ける
12)起こりやすくなる
13)食欲がおちる
14)足をひきずる

こんな症状がみられたら、
変形性関節症や変形性脊椎症になっている可能性があります。

1)股関節形成不全
 オスに多い
 日本猫雑種、ロシアンブルー、メインクーン、アビシニアン、 マンチカン、スコッテイッシュフォールド

2)膝蓋骨の脱臼
 先天性で発症することが多く、80%が両足
 アメショー、日本猫雑種、メインクーン、アビシニアン、スコッテイッシュフォールド
  腰をおとして歩きます

3)前十字靭帯断裂
 犬よりも後十字靭帯が太いので、損傷しにくいといわれています。交通事故などの外傷でおこりやすいです。
でも、肥満猫に多いのです。

4)骨軟骨形成不全症
 スコッテイッシュフォールドで、まんまる、折れ耳の猫ちゃんの遺伝の病気です。

 子猫の時から発症して、痛そうに歩きます。足首がはれてきます。

5)免疫介在性関節炎、感染性関節炎
 カリシウイルス性関節炎など
 免疫介在性関節炎は、多いそうですが、猫ちゃんは関節が破壊されないタイプが多いため、歩行異常が少ないそうです。
それよりは、活動性低下、元気消失、食欲不振、発熱といった不定愁訴がみられます。
猫ちゃんはリウマチ因子や抗核抗体の測定ができないので、診断が難しいです
 
6)椎間板ヘルニア
猫ちゃんはまれです
り患率0.12%

猫ちゃんがふらついた場合の原因は、1位リンパ腫、2位大動脈血栓症、3位局所の脊髄炎、次に椎間板脊椎炎、線維軟骨塞栓症
これらの病気がMRI検査で除外されて、診断される病気とのことです。


7)肥満猫が、踵で歩いていたら、糖尿病です。、、