ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

歯と味覚

人間は、歯で食べ物をかみしめていますが、

犬猫さんはどうでしょうか

人も犬猫も食べ物をたべるときに食物の温度や、味覚、おいしさ、舌触り、歯ごたえなど口のなかで得られた情報jは、脳(大脳皮質や脳幹)に伝達されといわれています。食物の温かさや硬さなどの感覚は、主に歯を支えている歯槽骨と歯の間に存在する歯根膜の中にある三叉神経の感覚受容体が感知して、脳に伝えています。
つまり、

硬いものをたべると、その圧力を歯が感じて脳につたえて唾液の量をどれくらいだしたらよいのか、どのくらいの力と回数で噛まないといけないのかを無意識のうちに
三叉神経が感知して機能してくれるそうです。

で、この刺激が脳(大脳辺縁部や視床下部)に伝達され、内分泌の機能がはたされるとともに、おいしいものを食べると幸福感を味わうことができるそうです。

つまり、

歯根膜をもつ歯があってこそ、食べ物をおいしく感じることができるそうです。

人間では歯がなくなると、認知症になりやすいというデータがあるそうです。歯がなくなると、脳の萎縮するそうです。

犬猫さんは、人間とちがって、臼歯をつかって、食べ物をすりつぶして噛んではいないので、人間ほど、歯は食べることに重要ではないのですが、
歯がなくても、食べることができるのですけれど、

歯があったほうが、食べ物をおいしく感じてくれるようなので、

犬猫さんの幸福な生活のためにも
歯を大事にしてあげてくださいね(ハミガキ、がんばりましょう)

ハミガキをするには、本人の同意と協力が不可欠です!!

そこで、
やっぱり、
ハミガキをするコツには、

ワンコをおだてて、
おやつをあげて、
徐々にハミガキにならしてあげるしかないのです

いきなり、口をがばってあけて、でっかいハブラシを口の中につっこんで、、
ががが、と歯茎から血が出るくらいこする

これでは、
次回から嫌がりますよね
おとなしい大型犬といえども、抵抗してしまうかもしれません。


ステップ1
 口に触っても嫌がらないようにする

 口をさわって、犬猫が不快に思わない程度のところですぐにごほうびをあげる
これを繰り返すと、口を触れることがいやなことではないという気持ちになってもらう


正面からむかって、犬の眼をみすえて
というと
攻撃的に感じてしまうので

後ろからそっと口を触るのがいいですね

ステップ2
  唇をめくって、指を口の中にいれ、歯に触ることができるようになる。

  口元をさわりがてら、そっと唇を押し上げて歯に触る 
 口の中をさわったら、手はよく洗ってください。
犬猫さんの口の中はバイキンがいっぱいです。


ステップ3
  指にデンタルペーストをつけ(おいしい味のするものです。人間用の歯磨き粉はだめです)ハミガキをしてみる

  まずは、前の歯  次に犬歯、、そして奥歯の順に前歯を嫌がるのなら、犬歯からはじめてみてください

ステップ4 
  デンタルシートでハミガキする

ステップ5
   いよいよ、ハブラシにチャレンジ
  ハブラシにおいしいデンタルペーストをつけて、ハブラシをしてください、

そこで、ハブラシをワンコが噛んでしまったら、「あ!!」と小さな声をかけて即座にハブラシを離す。
ワンコが落ち着いたら、また、ハブラシをはじめる、噛んだら、離す

これは、おいしいペーストがついている、ハブラシを咬んだら取り上げられてしまうことをわからせるためです。

ステップ6
 あーんと声をかけて、口をあけさせて、磨く

 あーんを声をかけて、口をあけたら、すぐにご褒美をあげる。これを繰り返して、口をあけて、あごの力をぬいてくれるようになります。

ステップ7
 難易度が高いです
 あーん、と口をあけて、さらに、歯の内側をみがく!!