ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

おなかから元気になる

皮膚と、腸の健康は関連しているのは、皆様よくご存じと思います。

たとえば、食物アレルギー
  食物にアレルギーがあって、皮膚が痒くなる病気ですよね

環境とと食べ物のアレルギーに交差反応があるといわれています。 

シラカバ花粉にアレルギーがあると、バラ科の果物(リンゴ、サクランボ、モモ、西洋ナシ)を食べると、のどや口に過敏症がでるといわれています。

ウシIgGは、ヒツジのIgGと相同性をもつので、牛肉にアレルギーがあると、ラム肉と交差する(だから、ラム肉イコール食物アレルギーにはならない、なんてことないです。ラム肉だから皮膚にいいなんて書いてあるフードメーカーは信用できませんね)

ブタクサ花粉とウリ科の果物(メロン、スイカ、キュウリなど)
スギ花粉とナス科(トマト)
カバノキ花粉と大豆
イネ科食物とトモウロコシ、小麦、米

など、
環境アレルギーが、野菜や果物といった食物のアレルギーと関係してしまうのです。

ヤサイや果物だから、食物アレルギーにはならないってことにならないのです、まして、ラム肉だから、大丈夫ってことはありません。

食物アレルギーになってしまうと。、あれやこれや制限しないといけないのは、たいへん、

だから、

おなかを元気にすることが大切です。
消化管にも免疫系があって、消化管粘膜からの微生物の侵入を阻止する免疫バリア機能があります。
これが、日常的に接する無害な食物や腸内細菌叢に対して不必要な免疫応答が起きないように制御されています。腸内細菌が偏ったり、異常があると、この免疫応答のバランスが崩れてしまい、腸の炎症をおこしたりします。
人間の研究では、腸内フローラと、炎症性腸疾患、肥満、糖尿病、がん、動脈硬化、などが関連しているといわれています。

ということで、

偏った食事は
人間もそうですが、どうぶつも、生き物ですから、
やっぱり、健康によくないのです。

で、
人間でもどうぶつでも、注目されているのが、腸内細菌叢を整えてくれる、プロバイオテイクス

でも、
生きた生菌が、腸に届かないといけないので、
かなりの技術が必要です。
胃には強酸がありますから、これらの消化酵素にめげずに生きたまま腸に届かないと意味がないからです。

おなかを元気にすると、
人も犬猫も元気になるのです。

ちなみに、アンデイくんも、猫のとと太も、プロバイオテイクスのおやつを食べています。食べた日に元気になるというのではなく、日々の積み重ねなのでしょうが、猫のとと太も喜んでたべてくれますし、快食快便です。


小型犬用の小さなものもあります。