ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

薬の排泄

飲んだ薬は、代謝されて、徐々に体から外にでていきます。
その経路は2種類
ひとつは、
肝臓から、胆管を通って、腸にでて、糞にでる
もうひとつは、
腎臓から、オシッコと一緒にでる

ということで、
腎臓や肝臓が悪いと
薬の排泄が遅れたり、副作用が強くでたり、などで
体に負担がかかったりする懸念があります。

たとえば
1)腎臓排泄型の薬は
 ・アミノ配糖体系薬
 ・グリコペプチド系薬
 
   抗生物質のペニシリン、アンピシリン、アモキシシリン、セファゾリン、セファレキシン、ゲンタマイシン、

腎臓の悪い犬猫さんは、これらの薬は、使用量や使用間隔を配慮しないといけません。

たとえば、ニューキノロンのオフロキサシン(ビクタス)は、尿中排泄90%以上なので、腎臓が悪い犬猫さんには考慮しないといけませんね。

2)肝臓排泄型
  ・マクロライド系薬(パノラミスといったフィラリアニミダニのくすりもこれ)
  ・テトラサイクリン系薬
  ・クリンダマイシンなど

 腎臓の悪い犬猫さんも、肝臓排泄型なら、常用量が飲めます

3)腎臓と肝臓から排泄される、中間型
   ・多くのβーラクタム系薬
   ・ニューキノロン系薬(バイトリルなど)


    
でも、薬の副作用がこわいからっといって、
薬は飲んだり飲まなかったりと、適当に飲むのはおすすめしません、、