ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

マダニの取り方

マダニは相手にとりつくと、
宿主に固着するためにセメント様物質を唾液腺より分泌し

その後抗凝固物質などを皮下に注入し

吸血しやすくします。
なので、
マダニを手でむしりとると、
頭が皮下に残ってしまって
たいへんなことに、、
マダニのとり方にもコツがあるのです。


絶対にしてはいけないのは、
素手で、マダニをつぶすことです!!
マダニの血液に素手でさわると、
人が死んだり、失明するこわい病気の重症熱性血小板減少症というウイルス(SFTS)に感染する危険性があるからです。
このウイルスに感染している犬は症状がみられないのです。


では、マダニの正しい取り方は、、

まあ、予防しておくのが一番なのですが、
それでも、眼のまわりとかにマダニがいたら、

吸血前のマダニだったらピンセットや粘着テープなどで取り除いて、テープなどで挟んで捨てる
(秋の幼ダニはクモのようにみえます)

すでに、皮膚に咬着(頭がくいこんでいる、、)していたら、細いピンセットなどで除去するのですが、できるだけ皮膚に近い部分をもって、垂直に引き抜く!!
それが難しいとなると
皮膚切開になってしまいますーーーー

マダニをとるときは
専門家は、
SFTSウイルス予防とマダニ媒介性感染症予防のために
血液や体液に触れないよう
そして、
湿性生体物質の飛散が予想されるときは
マスク、ゴーグル、ガウンの着用が望ましい。(エボラ出血熱なみの防護服が必要??)
次亜塩素酸でマダニを処理する

と書いています

世にも恐ろしいマダニの恐怖ですね、、、