ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

血液化学スクリーニング検査

シニアになったら、
一回くらいは血液検査をうけたほうがいいのは、犬猫さんも同じ
もちろん、血液検査で、病気のすべてがわかるわけではありません。

なにか、わかると、不安になるから、いやというお声もありますが、そういう方には無理にはおすすめしませんけれど。

たとえば、肝臓の数値
①ALB

  これが低いと、肝臓、腎臓、腸の病気や出血が疑われます

  高いと、脱水

②ALBとTpが低くなっていると
 
 タンパク漏出性腸症という腸の病気、出血

③ALBは低いけれどTPは正常
  
  肝臓の病気か腎臓からのタンパク漏出


④ALT、ASTの上昇
  肝臓細胞の障害

⑤ALPの上昇
   ストレス、ステロイドの投与、骨の腫瘍(GGTは上がらない)

⑥ALPの上昇、Tbil(黄疸)、GGTの上昇
   肝臓の腫瘍(肝細胞癌胆管癌
   クッシング症候群

⑦ ALB,BUN,コレステロール、グルコースが低い、アンモニアが高い 総胆汁酸が高い

  肝不全の可能性
   
⑧ ALTが少しあがっている
  ALPも上昇 総胆汁酸は正常
  ALBは正常
 
  肝臓以外の臓器の病気に関連した反応性「肝障害」が多い。
肝外腫瘍、消化器疾患、腎臓疾患、皮膚疾患、自己免疫疾患、歯科疾患、心臓、感染症

というような感じで
血液検査は、病気の推測をする手がかりになります。