ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

下痢したときに絶食するのは、半日だけ

下痢したときに

腸を休めるために、半日から1日くらい絶食したほうが、
落ち着く可能性があります

でも、、、

下痢しているからと

お食事をずーっと極端に減らしたり
絶食したりすると

余計、悪化します。

というのは、腸の絨毛という、食べものを吸収するための大事なものがあるのですが、
この腸の絨毛のターンオーバーは4−5日間です。
腸の絨毛は、血液からではなく、食べ物から栄養をとっているので、
下痢しているから、この間になんーにも食べない絶食を続けすぎると、腸の絨毛が委縮してしまって、
ますます、治りにくくなります。
腸の絨毛が委縮すると、消化吸収できないので、
食べても、下痢してしまう、、という悪循環になります。
さらに、
こわいことに

腸の絨毛がこわれているときに、
下痢しているからといって
あれこれ
消化がいいだろうということで食べ物をあげると
抗原が体にはいりやすくなって
食物にアレルギーができてしまう可能性があります。

下痢したときには、
半日、絶食して
腸を休めてから、

消化のいいタンパク質をあげてください。
人間の玄米おかゆではありません。吸収できないので、
下痢になります。
ササミも消化がいいのですが、
消化よくするためには、かなり煮詰めてあげないといけません。

おすすめは、腸のために高消化性で低脂肪の療法食の缶詰がいいですね。水分もとれますし、腸を元気にするオメガ3脂肪酸や腸内細菌叢を正常化するプレバイオテイクスも添加されています。


絶食した後は、少量頻回で少しづつ、消化の良い缶詰をあげてください。
いきなり、元のお食事を今まで通りにあげると、
下痢してしまう可能性が高いです。