ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

尿検査

膀胱炎になった時
尿検査が必要になります

まあ、一番、ラクなのは
自然排尿の尿を採取することです。

圧迫排尿(膀胱破裂の危険あるので、当院ではやっておりません)

カテーテル採尿(暴れたり、痛がったり、たいへんです)


膀胱穿刺(膀胱に針をさしてまで、検査する理由は、細菌感染による膀胱炎の細菌培養検査のためです)


では、
自然排尿をした尿を
どうやってもってきたらいいのかといいますと

もちろん、とれたてが一番です。

それがだめなら、
尿を冷蔵庫にいれて、6-8時間以内にもってきてくだされば、
検査が可能です。


猫ちゃんだとなかなか採取ができない場合は
トイレの上に広告などてかてかして、水分を吸収できない紙を上に置いて、それを採取する

あるいは、
オシッコのトレーの吸着剤を取り除いて、それをスポンジで吸収して採取する

この場合は、とれた尿が雑菌で汚染されるので、尿沈渣検査を顕微鏡でみるときにそれを考慮しないといけないのと、
細菌培養検査はできないってことですね。


では、
尿検査で何を調べるのかといいますと

1)まずは色
  異常に黄色い(黄疸がでて、ビリルビン尿)、
  水っぽい(腎臓が悪い)
  どろっとした灰黄色の尿(細菌感染、膿尿)
  血尿
  腎臓に石があって血尿になったりしていると、
  ヘモグロビンが酸化され、尿の色が赤褐色や黒味がかった赤色になります。
  
2)尿の比重
   腎臓の尿細管での尿の濃縮や希釈機能を反映するの  で、尿の比重が低いと、腎臓が悪くなっていることがわかります

3)ブドウ糖
糖尿病であったり、腎臓が悪い

4)潜血反応
  見た目は黄色くても、血尿になっていることがあります。
5)尿のPH
    食後に尿PHがややアルカリになります。でも、
 PHが7.5以上の場合、ウレアーゼ産生菌による尿路感染や 代謝性アルカローシス(嘔吐など)を疑いますが、
 採尿方法で、洗剤や消毒薬に触れていたり、採尿したあと、長時間、室温で放置したりすると、アルカリになったりします。
 尿のPHが低いと、タンパク異化亢進(発熱、飢餓など)代謝性アシドーシス、糖尿病ケトアシドーシス、低カリウム血症、重度の下痢などが疑われます。

6)タンパク
 腎臓が悪い 血尿でも陽性になります

7)尿沈渣
 尿を遠心分離して尿の中の有形成分を調べます
 結晶
 膀胱の上皮細胞
 血球成分(炎症や、血尿)
 尿円柱(タンパクなど)
 など


 

 よく食べ、よく眠り、
働かない、、
   手作りヨーグルトが大好きな、とと太です

 TVでペットに触ると、ストレスを減らすホルモンがでるそうです。イライラしたら、ニャンコを触ってみるといいかも