ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

低炭水化物で高脂肪のお食事は太りやすい

猫ちゃんは、本来肉食で、ネズミやヘビなどを食べていたので、これらには炭水化物の量は少ないので、猫ちゃんには炭水化物はよくないっといわれていました。
でも、
猫ちゃんには炭水化物を処理する能力はあるので、適切に加熱した炭水化物であれば、93%以上の消化率は得られるといわれています。

でも、

炭水化物は糖尿になるし、デブるし、って思われますよね。

ですが、炭水化物を制限しすぎて、タンパク質と脂質でカロリーをとるのも、また、問題なのです。

理由は、


1)低炭水化物ドライフードは、カロリーが高いものが多い(脂肪が多くなっている)
 
このため、
2)食事性脂肪のほうが、食事性炭水化物よりも体重を増加させやすい、

ですので、
3)高脂肪/低炭水化物のフードには注意が必要です。

炭水化物を少なくしたフードだから、安心というわけではなく、逆にカロリーが高いフードのほうが、肥満しやすく、糖尿病のリスクが高くなります。

タンパク質が多い食事で脂肪と炭水化物を減らせばいいじゃないのって思われますが、

腎臓が相対的に小さく、慢性腎不全にやりやすい猫ちゃん胃は、腎臓に負担がかかる可能性があります。

まあ、
つまり、
栄養バランスのとれた食事を食べすぎずに、適正体重をキープすればいいってことですね(耳が痛いわーーー)