ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

皮膚を治すのは、チーム医療です

ロンドン大学のロイド皮膚科教授のWEBセミナーで
(わざわざ都心に出向かずWEBでセミナーがきけるのは、本当に助かります)
(どーでもいいことですが、実は私は、出不精で、、え??って思われる方もいらっしゃいますが、アンデイくんと出かけるのが楽しくて、休日は出かけているだけなのです)


皮膚病を治すには
獣医師と
飼い主さまと
(そして、ご本人のワンコ???)
チームで取り組まないといけないというお話でした。


なぜなら、
皮膚病の治療には
適切な薬用シャンプー療法がたいへん重要だからです。

週に2回
あるいは、毎日、シャンプーをして

保湿のスプレーを毎日つけてあげて、
そして

薬をのませ、

これは、
もう、、飼い主さまの努力なしではできないことです。

そして、

皮膚病があるときは
普通の食事よりは栄養を強化しないといけないのです。亜鉛や、ミネラル、脂肪酸、ビタミン類が大事です。

皮膚のバリア機能がこわれているので、
皮膚病になるケースが多いのです。
そのために
皮膚のバリア機能をあげるために
オメガ3,6の不飽和脂肪酸を強化したサプリやお食事が効果的です。

ということで、

皮膚病のワンコのためには、
一にも二にも、体に合ったシャンプーをしっかりやって、
治ってきたら、マイルドなシャンプーにきりかえて、
2,4週間に1回の頻度でシャンプーをしてあげるとよいですね。

シャンプーも星の数ほどありますが、

たとえば、
ベタベタ皮膚炎には(アメリカンコッカに多い脂漏症)
 角質を溶解する成分のサリチル酸や過酸化ベンゾイルが有効ですので、ケラトラックスシャンプーと保湿/皮膚軟化剤のヒュミラックがよいとのことです。

膿皮症(細菌感染による皮膚炎)には、抗菌作用のある薬用シャンプーで、過酸化ベンゾイルを含むビルバゾイルと保湿ヒュミラクがおすすめだそうです。