ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

たんぱく漏出性腸症と凝固機能の異常

体に必要なタンパク質がちゃんと吸収できないため、
どんどん痩せて、腹水がたまってしまう病気があります。

1)原因は

・ 特発性炎症性腸疾患(IBD)
・ 原発性リンパ管拡張症
   先天的なリンパ管の異常
・ 二次性リンパ管拡張症

   炎症によってリンパ管の浸潤、閉塞
   心臓(右心不全)疾患による循環障害
   
 
   
・ リンパ肉腫、腺癌

・パルボウイルス感染、
ジアルジア、鉤虫、
など

2)なりやすい犬種は
  ヨーキー
  バセンジーの腸症

3)凝固機能の異常

  ダメージをうけた腸からタンパク質が喪失して、アンチトロンビンという抗凝固因子が減って、血小板が多くなり、血液が固まる血栓ができやすくなって、静脈や動脈で血栓がつまってしまう、血栓塞栓症の発現リスクが高まります。

4)治療は

血栓予防のために
 低分子ヘパリンの投与
 低用量のアスピリン投与

②腹水のために
 利尿剤

大量の腹水を一度に抜くと低血圧になったり、タンパクの過剰な損失を引き起こし、電解質のバランスを崩したりするので、どうぶつが、腹水のために苦しがっていなければ、腹水を抜くのは推奨されていません。

③ステロイドあるいは免疫抑制剤の投与

④カロリー密度が高く、低脂肪のフート
白身の肉や卵(ナマではなくて)
脂溶性ビタミンのビタミンDやEを与える(脂肪吸収不良だから)



早く天気が回復してほしいものですね



ちまたで、騒がれている、乳幼児のズンズン運動とかいう
あやしげな施術をした女性が逮捕されましたね。死者2名もでたという、おそろしいハナシです、
乳幼児も、イヌネコも、コミュニケーションができないのと、体が小さく力が弱いので、人間が無理な力を加えることで死亡する可能性もありますので、注意しないといけませんよね。

犬の整体とか、なにやら、無資格の人がやっているようですが、
背中のマッサージならともかく、関節をへんにいじくると、
脱臼したり、
小型犬の骨なんて我々の指くらいの太さしかない細い骨ですから、無理な動きを、当事者の痛いとかそういう意思が確認できないままに、負荷をかけるのは、本当に危険だと思います。
へたなマッサージをうけると、翌日もみかえしで、腰が痛くなったご経験ありませんか?

乳児のマッサージは、親子のきずなを深めることが本来の目的だと、TVでお医者さんがコメントしていましたね。
犬も同じです。
知らない他人様のマッサージよりも、ましてアロマなんて、イヌネコにとっては大っ嫌いな臭いですから、
お金出して、ワンコマッサージを頼むなんて、もったいないことです

飼い主様が普通になでて、ちょっと、マッサージしてあげることが、飼い主さんと犬猫さんとの絆を深めますし、なによりも、飼い主さんとのスキンシップは、イヌネコさんが一番喜ぶことなのです。

言葉が通じて気持ちの分かるもの同士のマッサージなら、、