ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

映画「ハリーとトント」

古い映画ですが、
猫とおじいさんのロードムービー「ハリーとトント」という映画があります。
久しぶりにみましたが、やっぱり、しみじみ考えさせられる映画でした。心に残る名作です。ぜひ、ご覧下さい。



おじいさんといっても、映画の設定は71歳でも、俳優さんは55歳だったそうで、アカデミー主演男優賞を受賞しました。
そして、
猫のトントがすばらしい、自然の演技をみせてくれました。
エンドロールで
キャストの名前紹介とともに、最後に、大文字で
 AND TONTO

って書いてありました。
猫のトントも、動物のアカデミー賞にあたる、「パッツイ賞」を受賞しました。

では、
内容は(内容を書いているので、これから見たいと思ている方には、ごめんなさい。ネタバレあり、、です)


ハリーおじいさんは、11歳の茶トラの猫のトントにリードをつけて、ニューヨークの町なかで、元祖にゃんぽを楽しみ
普通に肉屋にトントといっしょにいき、
トントに話しかけ、トントと一緒に、きままに散歩や友人との会話を楽しむ毎日を送っていました。ですが、

ニューヨークで住み慣れたアパートを改築のため追い出されたハリーおじいさんは、
息子の家にいったんいきますが、
居心地が悪いので
猫のトントをつれて、娘のいるシカゴにいきます。
でも、飛行機で
猫が荷物扱いをうけることに腹を立て
バスにのります。
ですが、
まあ、当然ですが、
猫のトントはバスの中でオシッコするところがないので、
バスを降ります(バスは、動物禁止でしたし)
そこで中古車をかって、
トントと一緒にアメリカ横断の旅にでます。
途中でいろんな出会いがあったり、息子や娘とあったり
ラスベガスにいったり
ヒッチハイクしたり、などなどして
最後はロスアンゼルスにたどり着きます

驚きは、
猫のトントが普通にお店にはいったり、
ラスベガスのホテルにいったり
酒場にいったり
モーテルに泊まったり、
海辺で、トントと一緒にチェスを楽しみ、
とにかく、猫が日常生活に普通に、受け入れられている姿です。
日本では考えられないなーって思ってみていました。

気になったのは、
トントが
よく水を飲む
フライドチキンを食べたり、人間の食べ物を食べ

だから、やっぱり、、

の結末になってしまいました。。

その別れのシーンがとてもせつなくて、何度見ても涙がでます。おじいさんなので、淡々とトントに別れをつげます。それが、っとっても悲しくて、、、

軽いのりの動物映画ではありません。
人間の老い、家族の関係、をしっかり描いて、そこにハリーとトントの絆も描いた、ハートフルムービーです。
ハリーが、破産して泣いて助けを求める息子に、「お互いに頼らずに生きよう」っていうのは、(もちろん、多少のお金を送りますが)
アメリカって親子でもやっぱり、独立独歩の関係なんだなーって、しみじみ思いました。