ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

貧血の原因

貧血になると、

1)症状は
疲れやすい
ハアハアしている
舌や歯肉が白っぽい
黄疸がでている(白目が黄色い)
ものすごく黄色いオシッコをする(ビリルビン尿)
発熱
ふらつき
低体温
虚脱





2)原因は
①自己免疫性の病気
 自分の赤血球を壊してします病気です
 (免疫介在性溶血性貧血)

②悪性腫瘍

③ウイルス感染(猫のエイズ、白血病

再生不良性貧血
 造血機能がおかしくなっているため、血液をつくれなくなっている(確定診断は骨髄検査)

⑤エストロジェン過剰症
 精巣のセルトリ細胞腫や卵巣の顆粒膜細胞腫です。
 頭や足先以外のところで、毛が左右対称にぬけます
 オスなのに、乳房が女の子のように大きくなります。
 治療は去勢避妊

⑥鉄欠乏性貧血
 鉄分を食べているのに、吸収ができない
 慢性失血
 寄生虫がいる

⑦ハインツ小体性溶血性貧血
 ネギ中毒
 糖尿病
 甲状腺機能亢進症(猫)

⑧腎性貧血
 腎臓が悪くなると、腎臓で造血ホルモンエリスロポエチンの産生が低下するため、血液をつくらなくなるため
尿毒症が進行すると、造血阻害、栄養不良、骨髄の線維化(どんどん骨からカルシウムをとっていくから)、慢性炎症による貧血
尿毒症による血小板機能低下
尿毒症による消化管出血


⑨慢性炎症
 炎症性サイトカインにより、鉄代謝障害、赤血球をつくる機能が抑制されたり、造血ホルモンのエリスロポエチン産生抑制、赤血球の寿命の短縮などが起きます

⑩バベシア症(犬)
 マダニからうつる病気です。マダニが寄生して、バベシアという原虫が赤血球に入り込んで、血液がこわれていく病気です。

⑪ヘモプラズマ感染症(猫)
 咬傷、吸血動物、母子感染により、マイコプラズマの一種に感染する病気です。
 感染した赤血球は脾臓で壊され(脾臓は体の悪いものを処理してくれる免疫の臓器です)溶血と脾腫がみられます。

⑫骨髄異形成症候群
 
⑬多発性骨髄腫
⑭出血

ということで、貧血とひとくちにいっても、
原因はいろいろです。
貧血が続けば、当然、命にかかわるし、
場合によっては全身麻酔で確定診断のために骨髄検査が必要なこわーいい病気です。
食べていないから貧血、まあ、当たり前ですよね
となると、
食べない原因を探らないといけません
そして、食べているのに貧血、
では、どこかで出血しているのか、血液が壊される病気があるのか、調べないといけませんよね。


病気で貧血になったのは、仕方がないですが
マダニ予防しなかったため、バベシアに感染して貧血になってしまったら、これは、ネギ中毒やフィラリア感染と同様に、飼い主様の責任です。