ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

デンタルクイズ

歯周病はどんどん進行していく病気です
デンタルケアが大事ですが、、

間違ったケアをすると、逆効果もあります。ご注意ください

① 歯の上をガーゼで磨いていれば大丈夫

 答え ×

理由
 歯の表面の汚れをとっても、歯周ポケットの歯垢はとれません。歯と歯茎の間まで、しっかり、ケアしましょう

② 無麻酔での歯石除去がよい

答え ×

理由
 歯の表面を削ると凹凸になり、歯のみえる部分は歯垢がとれますが、逆に歯垢歯石がつきやすくなります。無麻酔処置ですと、歯周ポケットの中の歯垢菌がとれないので、歯周病の予防になっていません

③ 歯を抜いたら、食べられなくなる

答え ×
 
理由
 重度の歯周病の治療は抜歯しかありません。痛みやつらさから解放してあげることができます。
捕食動物なら、肉をかみきって、引きちぎることが必要ですが、おうちの犬猫さんなら、ドックフードをふやかしたり、缶詰をあげることで、対処できますので、抜歯しても、お食事することは可能です

④ デンタルグッズなら、なんでもいい

答え ×

理由
 骨、ひづめ、硬い皮、硬い素材のおもちゃなどは歯を折ってしまうことが多いです。
また、消化不良や吐き気の原因になったりしています
デンタルロープは、噛んだ後、歯垢がついたままにしておくと、繊維の間で菌が増殖し、不衛生になりやすいです。
デンタルグッズの多くは歯の表面の汚れをとるもので、歯周病の予防と治療にならない場合が多いです。
歯ブラシが一番です!!

⑤ 硬いひづめを食べて歯が折れたけれど、痛がっていないから、そのままでいい

答え ×

 折れた歯を放置すると、その折れた部分から細菌が歯髄内にはいりこみ、歯髄が腐り、やがて、歯根の先端部の根尖部まで腐って、骨まで腐るという最悪のパターンが想定されます。
そこまで悪化すると、膿があごの周囲まで広がり、口の中や、眼の下の皮膚に膿がでてきたりします。