ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

尿道が狭い

ねこちゃん、特に太った男の子に多い
オシッコがでなくなるこわい病気があります

1)原因は

・膀胱に結石ができた
・尿の酸性化ではとけない、シュウ酸カルシウム結石や砂、血餅があって、尿道がつまってしまった
・太りすぎて尿道が狭くなっている
・外傷や骨折で尿道が狭くなっている
・下半身まひで、神経にダメージをうけた
・腫瘍がある
・しょっちゅう、尿道カテーテルをいれたことによって、尿道が炎症を起こして狭くなった


などです

2)治療は
・ メスなら、尿道が狭くなっている部分をバルーンカテーテルで広げる(当院ではやっていないです。やみくもにやると、医原性の事故の可能性もあります)

・抗生剤と膀胱の収縮力を改善する投薬(ベタネコール1㎎/頭 TID)

・ オスなら、会陰尿道瘻設置術(手術です。)をして、 女の子になってもらう

・最悪の場合は、尿道を腹壁にもっていく、腹壁尿道瘻設置術による尿路変更


オシッコがでないと、ずーっとトイレでうずくまったり、
ぐったりしたりします。



オシッコがでないって、かなりつらいことです。
トイレにいくたびに、自然排尿ができる幸せを感じます

昨日の報道で盲導犬をナイフできりつけたり、タバコの火をおしつけたという、おそろしい犯罪が増えているというニュースがありました。
おとなしくて訓練がはいった犬だから、泣きもせずにガマンしていたのが、本当に不憫です。