ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

膵炎の危険因子

季節の変わり目になると、急に暑くなると、
体調を崩すワンコさんが多いです(猫はあまり、ないですねーー)

そのなかで、

下痢と嘔吐、

一過性のものなら、薬ですぐに落ち着きますが、
これが続いて食欲もおちて、ぐったりしているのでしたら、命にかかわる場合もあります
そのひとつに
急性膵炎です。

1)症状は、
もっとも多いのが嘔吐(90%)、
おなかがいたいので、冷たいところを好んでうずくまっている、腹痛(58%)
食欲がなくなる(好きなおやつもたべなくなる)(91%)
脱水(97%)
下痢(33%)
発熱(32%)
黄疸(26%)


2)膵炎の危険因子

・日頃の血液検査で、高脂血症を指摘されたら、注意しましょう、、

ヨーキーとシュナウザーに多いです

・糖尿病、クッシング、甲状腺機能低下症などの内分泌の病気

・胃腸や胆道系の疾患

・外傷・術後
 ダックスが椎間板ヘルニアのあとに起こしやすいといわれています

高カルシウム血症


3)検査
血液検査
 
 貧血
 黄疸 (膵炎に伴う胆管閉塞の危険があります)
 BUNの上昇
 肝臓の酵素(ALT,ALP)の上昇
 血糖値の上昇(合併症で低下もあり)
 白血球の増加
 
 リパーゼ(V-LIP膵臓酵素)の上昇
 CRPの上昇(炎症性タンパク)


急性膵炎は早期の治療が大事です
末期になると、
激しいおなかの痛みのため、呼吸がはやくなり(1分間に40以上)
肺炎や急性呼吸窮迫症候群(ARDS)

食欲廃絶
血便
血を吐く
生命にかかわる脱水
腎臓肝臓にダメージ
黄疸がひどくなると、ビリルビンという色素が臓器に沈着して臓器不全になります。



集合写真です。でも、わたしは、仲間にいれてくれないですよね、、、