ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

注目の動物のオゾン療法、いよいよ導入します

オゾン療法をご存じですか?

ドイツでは保険治療にもなっているのですが(日本は自費負担)、最近は、アンチエイジングや免疫アップなどで注目されています。英国のエリザベス女王の母クィーンマムは、週に2回オゾン療法を受け、大きな病気をすることも無く、長生きしたのでイギリスでもオゾン療法が注目され、新聞記事にもなりました。

実はわたしも昨年、1回だけ、
オゾン療法(大量自家血浄化療法)をうけました。
去年の猛暑の冷房病と更年期が重なって、片頭痛と腹痛に
悩んでいたのですが、(MRIをとって、片頭痛と判明)このオゾン療法を一回うけただけで、1か月以上続いていた体の不調が治りました。
ということで、自分で効果を実感したので、
動物のオゾン療法もあるということで、
非常に興味深く思ってました。




オゾン療法とはどういうものでしょうか?

では、(社)日本酸化療法研究会のHPから
抜粋します。(人間のハナシです)



それは、ヨーロッパで主に行われているオゾンガスを用いた様々な治療法の総称です。大量自家血オゾン療法では、100〜200ccの血液を脱血し、そこにオゾンガスを混合、オゾン化した血液を体の中に戻すという治療法です。


オゾン療法の効果

オゾン療法はどのような疾患に効果があるのでしょうか?
ヨーロッパなどでは、B型C型の肝炎や、HIVのウイルスの増殖を抑えるために用いられています。虚血性疾患に対しては、保険適用にもなっています。狭心症心筋梗塞など、虚血性心疾患の後にオゾン療法が治療として行われています。他にも、老人性網膜変性疾患、アトピー性皮膚炎などアレルギー・自己免疫疾患にも用いられます。(投与量により免疫調整作用)、また、免疫力を上げる作用に優れ、がんの補完療法として外科手術後に使用されています。

がんの補完医療では、週2回、5週間を1クールとして、年1・2回繰り返すという形です。また、歯科領域でも使用されていますが、これはオゾンガスの直接的な殺菌作用が主で、上記のような医科でのオゾン療法とは作用機序が少し異なります。


オゾン療法適用疾患

1. がん、悪性リンパ腫
2. 自己免疫疾患(慢性関節リウマチ、多発性硬化症クローン病アトピー性皮膚炎、エリテマトーデス)
3. 線維筋痛症
4. ウィルス性疾患(B型,C型肝炎HIV、パピローマウィルス、帯状疱疹
5. 慢性腎不全
6. 慢性疲労症候群
7. 脳神経退行性疾患(アルツハイマー病、パーキンソン病、痴呆)
8. 呼吸器疾患(肺気腫COPD
9. 真菌感染症
10.眼科疾患(白内障緑内障、加齢性黄斑変性症)
11.動脈閉塞性疾患(心筋梗塞脳梗塞
12.下肢静脈瘤
13.糖尿病(糖尿病性末梢神経障害、糖尿病性壊疽)




オゾンの体内での反応機序

オゾンは体の中でどのような反応を起こしているのでしょうか?オゾンが血液と接触すると、前期反応として活性酸素種(ROS=Reactive oxygen species)が、後期反応として過酸化脂質代謝物(LOP=Lipid oxidation prodacts)を発生します。この活性酸素種と過酸化脂質代謝物の2つが、血液クレンジングの主な作用機序となります。

この場合の活性酸素種というのは、ほとんどが過酸化水素=H2O2です。それが赤血球、白血球、血小板に働きます。
赤血球の2,3-DPGを上げるのでO2運搬能が改善し、末梢の虚血部に酸素を供給しやすい状態にします。白血球に関しては、インターフェロン-γやサイトカイン系を活性化します。血小板については、オータコイドと成長因子の放出、血小板凝集抑制反応によって、血液をサラサラにする効果などを引き出します。

後期反応の過酸化脂質代謝物は、血管内皮細胞でNO放出を増加させ血管を拡張する。骨髄に対しては、もともと2,3-DPGの活性が高いスーパー赤血球を生産させるということがいわれています。血液クレンジングを繰り返し行うことで、酸素運搬能の高い赤血球がどんどん増えていくということです。

(※これらの活性酸素種は瞬時に消去されます)

つまり、、

1. 体内の酸素化
2. 血液流動性の改善
3. 免疫機能の向上
4. アンチエイジング効果
5. 消炎、鎮痛作用

があるということです。

で、人間では、血液を100-200CCとって、それにオゾンをいれて、体にもどすというやり方がメジャーなのですが、
動物では、
おしり(肛門)にカテーテルをいれて、オゾンガスをおしりにいれる、注腸法が一般的です。
血液を大量にとるのが難しく時間もかかる、
注腸なら5分でできます。しかも
この方法での効果も実証されています。

(社)日本酸化療法研究会のHPから抜粋しますと、


ヨーロッパで行われた研究では、高齢者に対して、オゾンガスを直腸注入した後の代謝活性化が調べられています。
直腸注入というのはヨーロッパでよく用いられている方法で、血液オゾン療法と比べると3〜4倍のオゾンを入れます。オゾンを増やしていくと2,3-DPGが上昇し、2,3-DPGが上がると末梢の血流が改善することが確認されています。

とのことです。


動物でのオゾン療法の効果は

皮膚疾患(アトピーとかアレルギー)
腫瘍(腫瘍にオゾン注入し、縮小したり、転移を抑制)
関節炎(鎮痛効果)
自己免疫疾患

などなど、
幅広い疾患に安全に行うことができ
副作用はほとんどなく

オールマイテイーな治療法ということだそうです。

週に2回、形10回がワンクール
あとは月1で維持
効果は3−4日続くそうです


ということで、

アンデイくんも、オゾン注腸法を体験してきました

友人のいずみペットクリニックにいって
オゾン療法をうけてみました。

あっという間に終わったので、写真を取り損ねました

ということで、アンデイくんの体験写真はないのですが、

こちらは、猫ちゃんでオゾン注腸をしている写真を拝借しました

いずみペットクリニックの看板犬
ジャイアンシュナウザー(めったにいないですよね)
のあやめちゃん

スレンダー美女あやめちゃん

左にあるのが、オゾン発生器

アンデイくんよりも大きいです、、


オゾン療法をうけたあと、
体調がよかったようで、
夜は爆睡中です


(アンデイくんは、ヒト用のエアリーマットをつかっています)


実は、来週末から、当院にもオゾン発生機械がお目見えします、
オゾン療法を体験価格ワンコイン(初回のみ)でお試しください。
シニアワンコにとくにおすすめです。