ベルどうぶつクリニックのブログ

東京都町田市にあるどうぶつ病院ベルどうぶつクリニックです

動物からうつる病気

動物からうつる感染症はたくさんあります。

ご存じ
狂犬病
 狂犬病がないといわれていた、台湾で最近、狂犬病がみつかったので、パニックがおきたとか。倒産したペットショップもあるそうです。

②パスツレラ病
 猫ちゃんに噛まれたりすると、手が腫れますね。免疫力があれば、軽傷で済みますが、高齢者だと、悪化して、キズが深い場合は、最悪の事態になることもあります。(骨髄炎など)
犬や猫の口の中に普通にみられる細菌で、イヌの75%、ネコの97%の口の中、猫の爪の20%に菌が見られるといわれています。

万が一、イヌやネコに噛まれたり、ひっかかれたら、すぐに傷口を洗い流す(しぼるように、ぎゅーっと、ただ、流すだけよりも中にはいった細菌を洗い流すように、したほうがいいですね)

サルモネラ
 感染した人の多くが胃腸炎をおこします。まれに、菌血症、敗血症、髄膜炎などの重症となり、ひとい場合は死亡することもあります。
爬虫類などの動物、ミドリカメから感染します。
カメの50-90%が菌を保有しているという報告があります。

④Q熱
軽度の呼吸器症状がでることがありますが、急性型ではインフルエンザに似た症状で発熱、頭痛、眼球後部痛、筋肉痛、食欲不振、全身倦怠感がでます。肺炎、肝機能障害などもみられ、心内膜炎に移行するなどの重症例もあります。多くは2週間程度で自然治癒し、死亡例はまれです。
野生動物、家畜、ペットなどが感染している場合があり、感染した動物の尿や糞、羊水、皮、毛皮などに含まれている病原体を吸い込んで、経気道感染することが多いです。
また、殺菌していない牛乳を飲んだり、感染した動物の肉をナマで食べることで感染します。ダニが病原体を媒介することもあります。

エキノコックス症(寄生虫
虫卵が口からはいることで感染し、肝臓に寄生します。
感染後、数年から数十年ほどたって自覚症状がでて、初期には上腹部の不快感、膨満感の症状で、さらに進行すると肝機能障害を起こします。診断は血清検査、治療は外科手術になってしまいます、、

北海道のキタキツネが主な感染源です。
北海道旅行のときは、ご注意ください。
キタキツネの糞にエキノコッスクの虫卵がありますので、それを食べたりさわったりして、放し飼いのイヌも感染源になります。
沢や川の生水は煮沸してから飲む
山菜や野菜、果物はよく洗ってから食べる

レプトスピラ症(細菌)
5-14日の潜伏期のあとに発熱、悪寒、重症の場合は黄疸、出血、腎機能障害をおこします。
ネズミなどの保菌動物の尿中に菌が排出され、これに触れたり、尿で汚染された水や土から感染します。
犬は、ワクチン接種で予防できます。



野山のおでかけは、感染症、マダニ、などなど
注意しないといけませんね。